葬儀への想い(旧葬送空間)

2016.11.17

仏教葬と音楽葬が奇跡のコラボ

仏教葬と音楽葬が奇跡のコラボ

弊社代表の近藤著書「わたしの葬式心得」より

「悲しみの譜」~ご家族と創るお葬式を紹介させていただきます。

 

~故人は自衛隊幹部。導師は弟。~

 

ここでご紹介するのは、仏教式のお葬式と音楽葬が正面からコラボレートした希有な例です。

 

故人は自衛隊の幹部を務めておられました。

 

石川県金沢市のお寺(真宗大谷派)の息子さんです。

 

導師を務めたのは弟さんでご実家のお寺のご住職。

 

縁あって弊社が葬儀を任され、ご家族から故人に関するお話をいろいろと伺いました。

 

葬儀のストーリーの軸は海。

 

日本を愛した故人、海を愛した故人。

 

ご家族から「ご出棺時には『悲しみの譜』をお願いします」というリクエストをいただきました。「悲しみの譜」は自衛隊が葬送に際の演奏する曲目です。

 

その他にも「海」に関する曲をリクエストいただきました。

 

まず葬儀の冒頭、導師入場の前にはビゼー「真珠採り」を演奏。

 

喪主(ご長男)の挨拶後には「愛しき日々」を献奏しました。

 

これはリクエストいただいた曲ではありませんでしたが、ご家族から私に「お任せします」との言葉をいただいたので「故人と、ご家族にふさわしい曲」として選曲させていただきました。

 

~お孫さんがお別れの献奏にヴァイオリンで参加~

 

故人のお孫さんは大学でオーケストラ活動をしておられました。

 

楽器はヴァイオリンです。

 

最後のお別れの時には、弊社の音楽部奏者とのアンサンブルでお祖父さまを送られました。

 

ヴァイオリン等の楽器は、アンサンブルに参加する際にチューニングが必要です。

 

また最後のお別れの準備が整うと、すぐに演奏がはじまりますから、お孫さんはお祖父さまと最後のお別れができません。そこでヴァイオリン奏者から「お孫さんだけの特別な時間をつくってください」という声が私に届き、皆様が式場内へ入場する前に、お孫さんにお花を入れていただきました。

 

~ひと月後カルテットでお祖母さまを送る~

 

ひと月のことです。

 

お祖父さまを追いかけるように、こんどはお祖母さまが逝かれました。

 

故人は先月、喪主席でご長男のお隣ににおかけになられていました。

 

故人はお孫さんにとって、とてもお洒落で素敵な祖母さまでした。

 

こんどは2人のお孫さんを加えたカルテットでお送りしました。

 

告別式の開式前、お孫様はとても緊張されていました。

 

私は「お嬢さんが大人になった時、この日の事を思い出してください。

 

何年か経った時、この日の曲を思い出してください。

 

必ず祖母さまに想いは届くはず。

 

本当の意味での供養になるはずですと申し上げました。

 

徐々にお孫様の顔に「笑顔」が見えて来ました。

 

出棺の際にお祖母さまが大好きだった「マイ・フェイバリット・シングス」を演奏。

 

葬儀がすべて終了する頃には祖母さまを想うお孫さんの姿には清々しささえ感じられました。

 

つぎつぎと流れゆく現実の中で、この日の献奏がいつまでも参列者の心の内に残る事を願いました。

 

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

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