葬儀への想い(旧葬送空間)

2016.08.09

想いを形に

想いを形に

7月初旬のことです。

 

20年以上の闘病生活をされている奥様のことでのご相談でした。

 

主治医から「そろそろお葬式の準備を」とのお話があったそうです。

 

両足は壊死(えし)が進んで、もうベッドからは起きあがれない状態とのこと。

 

「壊死」とは、「血流が届かなくなった細胞が死滅する」状態のことを言います。

 

虚血(血液が停滞してしまう状態)が起こるとその部分は死んでしまいます。

 

この細胞死のことを「ネクローシス(壊死)」と呼びます。

 

「壊死」に関しては、「故人から『おくりびと』への伝言」で後述いたします。

 

お葬式の事前相談の中でご主人は、歩けなくなってしまった奥様に

 

「翼を贈ってあげたい」とおっしゃられていました。

 

お葬式の時には「翼をください」の曲を演奏してくださいと。

 

その2日後に、奥様はご逝去されました。

 

奥様に「翼を贈ってあげたい」ご主人のお気持ちは更に増しているようでした。

 

葬儀形式は通夜、告別式と両日の音楽葬です。

 

献奏曲は、「翼をください」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。

 

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、在りし日の幼い王女様が宮殿のお庭で、「パヴァーヌ」というおどりを踊っていた様子をイメージして作曲されたと言われています。

 

「パヴァーヌ」とは 16〜17世紀頃ヨーロッパの宮廷で流行した舞曲です。

 

ゆったりとした優美な曲想が特徴で、上品な格調の高い旋律は孔雀が羽を広げ雄大に歩いている様子を表しているとも言われているようです。

 

孔雀は、国や地域によって神様の乗り物、

 

また天部(天界に住む者)の乗り物と言われることもあるそうです。

 

生花祭壇の両側にはカサブランカを多用して翼に見立てます。

 

 

喪主であるご主人は、お別れの言葉で

 

「妻に翼をください!」「翼を!」

 

ご主人の想いを「音楽」と「花」に託しました。

 

亡き奥様にご主人の気持ちが届いたことを願います。

 

 

Books

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