終活と在宅医療

2016.12.15

お看取りの手引き(はじめに)

お看取りの手引き(はじめに)

さくら葬祭代表の近藤です。

私の知人に在宅医療専門の医師がいます。

 

「秋谷潮かぜ診療所」の院長である西村京子先生(Dr.CHAVANA)です。

 

CHAVANAというのは、西村先生がインドの高僧から授かった名前です。

 

CHAVANAには次のような意味があります。

 

人に元気を与えし者

 

人に新しい人生を与えし者

 

人に新しい魂を与えし者

 

 

西村先生はセラピストでもあります。

 

現在まで医師として12年間の中で直接間接含めれば約300人の患者さんを看取られています。

 

 

今回は、「訪問診療」のお仕事についてお伝えします。

 

訪問診療とは

 

  • ご自宅での看取り
  • ご高齢者
  • がん末期
  • 小児在宅

 

これらの患者さん宅に訪問して診療をすることです。

 

定期的な訪問診療の他に、緊急時の往診もおこないます。

 

訪問診療では、ご本人、家族に対してどのような人たちが関わっているのでしょうか。

 

【介護関係】では

ケアマネージャー、ヘルパー、福祉用具スタッフ、訪問入浴スタッフ

 

【医療関係】では

医師、訪問看護師、薬剤師

 

などです。

 

訪問診療は、24時間365日のお仕事です。

 

我々、葬祭従事者と同じ環境下ということになります。

 

その環境下で西村先生は「人間ってなんだろう」

また、「人間は何でできているか」と考えられました。

 

WHOでの健康の定義は次のようになります。

 

  • 身体
  • 精神・心
  • 霊魂・魂
  • 社会(関係性)

 

これらは、人間が生まれる時に一緒にこの世に来た。

 

これらが、一緒にこの世からあの世へ移行すれば苦しまない。

 

これらの一部分だけを引き延ばそうとすれば苦しむ。

 

さらに、「人間は何でできているか」ということを考えてみましょう。

 

  • 身体⇒延命治療
  • 精神・心⇒無視すれば閉じてしまいます。
  • 霊魂・魂⇒後述いたします。
  • 社会(関係性)

 

身体と魂を、車と運転する自身に例えてみます。

 

人生という道のりを車(身体)をメンテナンスしながら、自身(魂)が運転します。

 

 

そこで、「人間は何でできているか」

 

  • 身体⇒延命治療以上のメンテナンス
  • 精神・心⇒無視すれば閉じてしまいます。
  • 霊魂・魂⇒一番大事
  • 社会(関係性)⇒円熟していないと手放せない

 

生まれてくる力があるように「死ぬ力」もあるのです。

 

人はこの世を去る時に、良くも悪くも「大きなもの」を残していきます。

 

今回は以上とさせていただきます。

 

次回からは「お看取りの手引き」についてお伝えいたします。

 

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