お伝えしたい『葬儀の知識』

2016.11.17

懐石の心でつくる「おもてなし」

懐石の心でつくる「おもてなし」

今回は弊社代表の近藤著書「わたしの葬式心得」より懐石についてお伝えします。

 

あらためて葬儀を「人をもてなす場」と考えると、茶席(=茶道の心を表現する場)と共通点がたくさんあることに気付きます。

⇒http://sougi-sakura.com/blog/effort/common-point/

 

あなたの感謝の気持ちを伝える最高のおもてなしの場をつくるには、どうすればよいのでしょうか。

 

いろいろな考え方があっていいのですが、ヒントは茶道に求められると私は思っています。

 

懐石という言葉がそれです。

 

懐石という言葉の語源をどこに求めるかは諸説ありますが、禅寺で修行する僧が寒さと空腹を和らげるために懐に暖めた石をいれた。

 

それを温石(おんじゃく)といい、そこから懐石という言葉ができたというのが一般的なようです。

 

茶道の世界では、茶席で亭主がお茶の前に心を込めて客をもてなすために供する料理を懐石と呼んでいます。

 

この懐石を考案し、いまのようなかたちにしたのは千利休でした。

 

利休は、それまで日本の正式な宴席の料理として発達してきた本膳料理とは、ひと味も二味も違う「もてなしのかたち」を考案しました。

 

それまでの本膳料理は三の膳、五の膳、七の膳などと呼ばれたように、いちどにすべての膳を用意し、形式と見た目の豪華さを競うものでした。

 

それに対して利休の考案した懐石は、料理を一度に食べきれる量だけ順番に供するものでした。温かいものは温かく、冷たいまま食べてほしいものは冷たく。

 

虚飾や形式を排して、季節のもの、その土地ならではのものを献立に取り入れると同時に、そこに亭主のお客へのメッセージさえ込めたのです。

 

こうした懐石の心をとりいれていけば、あなたらしいお葬式のかたちが見えてくるのではないでしょうか。

 

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
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