葬儀への想い(旧葬送空間)
2016.07.17
お葬式と言えば、祭壇をどうする?お棺をどうする?
など、葬祭用品に目を向けられるかと思います。
今回の記事では「祭壇のない」お葬式に関して紹介させていただきます。
祭壇は大きく分けて2種類あります。
伝統的な白木の祭壇
お花でつくる生花祭壇
最近のお葬式は圧倒的に生花祭壇が多くなっています。
それは「その方らしさをお花で表現ができる」からではないでしょうか。
季節の花々や故人がお好きだった花、お好みの色の花々を使い
生花祭壇としてその方らしさを表現できます。
それでは、お葬式に祭壇は必ず必要なのでしょうか?
故人がこよなく愛した空間に「花一輪」
お葬式の会場に、故人が愛した品々を飾る
それも、「葬送空間」となるのです。
先日、お手伝いさせていただいたお客様から
「この音楽室で葬儀ができませんか?」
「この音楽室が楽器なんです」
「この音楽室で家族が演奏、歌って母を送りたいのです」
そこに祭壇は必要ありませんでした。
故人のお好きな色の花束ひとつ。
また、こんなこともありました。
故人は地元で長年、そろばん教室を開いていました。
そろばん教室が葬送空間です。
教壇の中心に故人が安置されます。
黒板中央に遺影が飾られて、故人へのメッセージが書き込まれます。
故人の魂が宿っている“そろばん”が教室の中心に飾られます。
教室の椅子、テーブルはそのままにします。
祭壇は飾りません。
教室の隅々にいたるまで生徒さんや地元の人たちの供花が並びます。
お坊さんが使用する「宗教儀礼に必要」な葬祭用具は準備します。
ポイントは葬送空間が第一であるということなのです。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。