葬儀への想い(旧葬送空間)
2016.04.01
東京都練馬区にある真宗会館。
故人は石川県金沢市のお寺(真宗大谷派)の息子です。
導師を務めるのは弟様でご住職。
また、故人は自衛隊の幹部でした。
日本を愛した故人、海を愛した故人。
ご出棺時には「悲しみの譜」をお願いします。
その他にも「海」に関した曲をリクエストいただきました。
導師入場前にはビゼー「真珠採り」
喪主(ご長男)挨拶後に「愛しき日々」を献奏しました。
リクエストいただいた曲ではありませんでしたが・・・
お客様から「お任せします」との事で「故人、ご家族にふさわしい曲」を選曲させていただきました。
お孫様は大学でオーケストラ活動をしています。
楽器はヴァイオリンです。
お別れ時に音楽部奏者とのアンサンブルで「祖父さまを送る」
お別れ時に献奏~
ヴァイオリン等の楽器はチューニングが必要です。
最後のお別れ時の会場準備にお孫様にも参加していただきました。
会場準備~お花を切る作業をお身内と一緒に~
会場内が整うとお孫様は演奏するので最後のお別れが出来ない
ヴァイオリン奏者柏木からの提案
「お孫様だけの特別な時間をつくってください」
皆様が式場内へ入場する前に
「お孫様にお花を入れていただきました」
「今生の別れとなりました」
出棺時の「悲しみの譜」が「真のお別れ」となったと思います。
我々葬祭ディレクターは伝統的な葬送儀礼の文化を継承するお手伝い、特に若い方に継承して行く事は使命と考えます。
いつまでもお孫様のお心に「祖父さま」が生き続けることを願います。
ひと月後
故人は先月、喪主席におかけになられていました。
故人は「とてもお洒落な祖母さま」
2人のお孫様を加えたカルテットでお送りしました。
告別式の開式前、お孫様はとても緊張されていました。
「お嬢さんが大人になった時」この日の事を思い出してください。
「何年か経った時」この日の曲を思い出してください。
必ず祖母さまに「想いは届くはず」
「本当の意味での供養になるはず」
徐々にお孫様の顔に「笑顔」が見えて来ました。
そして「やりきりました」
葬儀がすべて終了する頃には「祖母さまを想うお孫様」のお姿には「清々しさ」さえ感じられました。
何日、週、月、年の月日が流れる現実の中で本日の献奏がいつまでも皆様のお心の内に残る事を願います。
※注)お孫様のお写真掲載はご本人の許可をいただいています。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。