葬儀への想い(旧葬送空間)

2021.02.25

「ご葬儀」は何故必要なのでしょうか?

「ご葬儀」は何故必要なのでしょうか?

こんにちは。さくら葬祭です。

私たちさくら葬祭のスタッフは、今まで1,000件以上のご葬儀をお手伝いしてまいりました。

その経験を踏まえ、「ご葬儀」という葬送儀礼について、お見送りをする側の立場から、葬儀は何故必要なのか、なんのためにするものなのか、ということについて考えてみました。

ご葬儀とは、一つの区切りではありますが、ただの区切りではございません。ご家族がしっかり前を向いて歩いていくために必要なものであり、また、それが故人のためにもなるというお話をさせていただきます。

【「ご葬儀」の多様性】

家族のあり方が変わっていくのに従い、ご葬儀の形も徐々に変わってきています。しかし、スタイルが変わっても、ご葬儀の本質は変わらないものだと思います。

 

◎ 様々な葬儀のスタイル

一般的な葬儀は、「通夜」「告別式」と2日間に渡り、お世話になった方やご家族・親族で故人を見送る儀式です。宗派によって多少の作法が変わるものの、一般的にはこの形が多いでしょう。

最近では様々なスタイルが生まれ、音楽葬や1日葬、お別れ会のみ、または宗教などとは無関係のオリジナルスタイルでお見送りする式もございます。

古くからのしきたりにこだわる方もいらっしゃいますが、こんな風に見送ってほしい、またはこんな風にお見送りしたいという、葬儀に関わる方の思いを体現するのがご葬儀ですから、多様性が生まれることは大変重要なことです。

さくら葬祭も、音楽葬という新しい葬儀スタイルを取り入れ、故人や喪主の方にふさわしいお見送りをしております。

 

◎ 葬儀のスタイルが変わっても共通するもの

葬儀のスタイルが変わっても、故人を大切に思い、その方の生きてこられた人生を振り返るとともに、一緒に過ごせた大切な時間に感謝の気持ちを込めて最後のお見送りをすることは、どのスタイルにも共通しています。

思いの表し方が変化しているだけのことで、見送る側の思いそのものは変わらずに受け継がれているものだと思います。

 

【葬儀社にしかわからない、葬儀のこと】

昔と比べ、地域の習慣などにしたがって行う昔ながらの葬儀を行うことも少なくなってきました。日本人の宗教観も変化していますので、仏教式のお葬式を行わない方も増えています。

しかし、形は変わっても、葬儀は必要なものだと私たちは考えています。ここで、なぜ葬儀を行うことが大切なのか、その必要性についてご説明いたします。

 

◎ 私たちが残されたご家族の想いを大切にする理由

人生の中で、喪主として葬儀を何十回も経験するという方は、あまりいないと思います。経験するとしても、数回でしょう。

ご葬儀で大切な人を見送るということは、大変エネルギーを必要とします。初めてのことで手順もわからず戸惑う方もいらっしゃるでしょうし、悲しい気持ちを抑えながら、参列してくださった方への礼も尽くさなくてはなりません。

そんなときだからこそ、悲しい気持ちに蓋をせず、故人の思い出に浸りながらお見送りできるように、私たちがしっかりとサポートしていかなくてはならないと思っています。

現在では、ご葬儀は簡素化の傾向にありますが、さくら葬祭では、ひとつひとつの式において、それぞれ故人の人生に向き合いながら、なるべくご家族のご意向を盛り込んだ形になるよう、アレンジしております。

その理由は、一つとして同じ人生はないからです。一人一人に大切な人生があり、ご家族それぞれに思い出がございます。ですから、ご葬儀はひとつひとつ違うものなのです。パッケージ商品のようにはいかないものと思っております。

私どもは葬儀社ですから、当然のことながら何度も葬儀を経験しておりますが、どれひとつ同じものはないですし、お客様にとっては人生で何度もない経験です。

だからこそ、やり直しの効かないご葬儀において、何よりもご家族の思いを大切にしたいと考えています。

 

◎ 葬儀社にしかわからない葬儀の実情

私たちさくら葬祭が、ご葬儀にこだわりを持って施行するのは、これまでたくさんのご葬儀を見てきたという、長年の経験があるからです。

残されたご家族に負担をかけたくないという理由で、ご葬儀の簡素化を希望される方は多いです。

ご葬儀はをシンプルにするのは良いことですが、一方で、ただ淡々と簡素化ばかりしてしまうと、実はご葬儀の後に、お客様の悲しみがもっと深くなってしまうことがあるのです。

あまりにも簡素化してしまったばかりに、「もっとちゃんとするべきだったのではないか」「あっという間に終わってしまい、悲しむ暇がなかった」などの思いを抱かれることもございます。

実際に、残されたご家族のその後の人生において、なかなか心が晴れないということもお聞きしております。

 

◎ ご葬儀は見送って終わりではない。区切りとしての新しいドアでもある

そのような実情を知っているからこそ、残されたご家族がしっかりと気持ちの区切りをつけて前を向いて生きていけるよう、ご葬儀をひとつひとつアレンジしていくことが大切だと考えています。

ご葬儀では、「通夜」「告別式」を通じて、少しずつご家族のお気持ちに切り替えが行われます。つまりご葬儀には、グリーフケアとして心を慰める作用もあるのです。

お客様から、「火葬場で遺骨を骨上げしたとき、ああ、本当にお別れなんだと実感しました」とお聞きしたり、「昔から骨を拾うと言いますが、実際体験すると、これで無事に責任を全うしたんだ、これでよかったって思えた」などの声をお聞きします。

ですから、ご葬儀というのは単なるお見送りの儀式ではなく、残されたご家族が悲しみを乗り越え、新しい人生のドアを開けるために必要なのではないかと考えています。ご家族と一緒に作り上げるたった一つのご葬儀が、これからの人生の手助けにもなると思い、心を尽くしてサポートさせていただきます。

故人も、ご家族がいつまでも悲しんでいることは望んでいないはずです。ご家族が悲しみから立ち直り、幸せな人生を歩んでいくことを心から望んでいると思います。

そのためにも、ご葬儀で気持ちに区切りをつけることが大切です。ご葬儀で悲しみを癒すことは、残されたご家族のためでもあり、また、遠くから見守ってくれている故人のためにもなるのです。

 

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

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