さくら葬祭の取り組み
2022.03.30
今回は、お葬式を執り行う上でチームワークがどれほど大切かということについてお話ししたいと思います。
お客様にとっては一度きりの大切なお葬式。失敗のないように葬儀社として最善を尽くすためには、チームワーク、お互いの信頼関係が何よりも大切なのです。
さくら葬祭の近藤は、お葬式は一人でできるものではないといいます。
大切なご家族がお亡くなりになる体験は、誰にでも何度も訪れるものではありません。
葬儀社にとっては通常の仕事でも、ご家族にとっては初めてのこと。しかも、バタバタしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまい、悲しむ暇もなかったということも多いのです。
私たち葬儀社はそのようなことがないように、ご家族の心情に寄り添い、しっかりとサポートしていかなくてはなりません。
ですから、近藤やスタッフには常に緊張が感があり、心から休める日は通常のサラリーマンよりも少ないかもしれません。
昨今、さまざまな業種の人が葬儀業界に参入しています。それ自体は大変喜ばしいことです。
なぜこのようなお話をするかというと、経験が浅いのに葬儀の全てを知っているかのように振る舞う人を見ると、それで良いのだろうかと少し心配も出てくるからです。
お葬式というものは、日本古来の伝統文化の上に成り立つ葬送儀礼の一環であると私たちは考えています。
業界の品質向上のためにも新規参入は必要なことだと思いますが、さまざまな宗派や伝統的な作法にはやはりその背景にしっかりとした「理由」が存在すると近藤は言います。
そういったことを全て理解した上で「守破離」を行う分には素晴らしいことだと思います。
しかし、「守」がない「破」や「離」等のアレンジをすると、どこかで、喪主が悲しい思いをしたり、ご迷惑を掛けてしまうようなこともあります。
背景にある理由こそが「守」であり、「守」があってこその「破」「離」ではないでしょうか。
私たちはあくまでもその設定の上でやっております。基本を守ることで、葬祭ディレクターに余白の部分を作る心の余裕が生まれるのです。
葬儀社の仕事を進めていく上で何よりも大事なのが、チームワークです。私たちの仕事は、一人では何もできません。周りの協力なくしては成り立たないのです。
葬儀社の人間だけでなく、主治医やナース、助手も必要ですし、みんなに気持ちよく仕事をしてもらうために協力し合い、お互い気を遣います。
コールセンターにしても同じことです。どんなに小さなお葬式でも、最低8人から10人の人が動いています。
仕事の精度を上げていくには、各分野のスペシャリスト同士が信頼し合い、助け合うことが重要です。ひとりひとりは、決して目立ちません。
納棺師の作法一つで、ご家族の悲しみが増す時もあるのです。納棺師の仕事は故人様の尊厳を守ることであって、自分のメイクスキルをひけらかすことではありません。
裏方の努力は故人様とご家族様のためにするものであり、自分たちのためにするものではないのです。これも、チームワークの一つと言えるでしょう。
さくら葬祭といえば音楽葬、私たちのチームワークの最たるものがこの音楽葬です。
音楽葬は、カルテット(四重奏) 、トリオ(三重奏) 、デュオ(二重奏)など奏者が複数携わることが多いものです。
それぞれの奏者は自身の楽器の演奏に加え、他の奏者との呼吸をあわせます。これが音楽葬のチームワーク。これができなければ、せっかくのお葬式の意味さえ失われてしまいます。
そしてその式の全体を取り仕切る葬祭ディレクターのコンセプトに寄り添うのです。
お葬式にはコンセプトが必要であると近藤は常々言っておりますが、奏者との阿吽の呼吸を合わせるキーワードや指針。それがコンセプトになるのです。調和やハーモニーといっても良いでしょう。
たとえば、ある音楽葬でのことです。ある奏者の演奏が少しピッチが早いと近藤は感じました。
それもそのはず、その奏者は初めて参加する方でした。
近藤は、奏者の方に、ご葬儀の意味や献奏するときの心構えを伝え、ゆっくりと他の奏者との呼吸のコツをお伝えしました。音楽葬は、コンサート会場ではありません。完璧な演奏をすること以前に、お葬式のコンセプトに合わせたその場のアレンジも重要です。
そういう意味で、音楽葬のプロフェッショナルとして専門家である奏者にもしっかりとコンセプトを伝えられるほどの経験がなければ、チームワークを維持することも難しいのです。
近藤は、そういったチームワークで創り上げる葬儀を目指せていけたらいいなと思うといいます。
音楽葬はその最たるものです。チームの大切さを常に心にとめて、日々のご葬儀を執り行って行きたいと考えます。
チームが大切。日々近藤も反芻や改善を試み、お客様をお迎えするようにスタッフ一同取り組んでまいります。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。