さくら葬祭の取り組み

2023.08.03

さくら葬祭代表インタビュー

さくら葬祭代表インタビュー

今回は、さくら葬祭の代表・近藤のインタビューをお届けします。さくら葬祭が大切にしているもの、さくら葬祭の強みなどについて聞きました。

茶の湯の心とのかかわり、さくら葬祭が考えるホスピタリティとは何かが、お分かりいただけると思います。

【さくら葬祭の事業内容とは】

さくら葬祭の事業内容は葬儀全般にわたるお手伝いです。

葬儀全般というのは、ただ単にお通夜・お葬式をお手伝いするだけでないということです。

私たちの仕事は、お葬式が発生する前の事前相談から始まっています。どのような不安、心配事をお持ちなのか、どのような式にしたいとお考えなのか、丁寧にお話を聞いた上でお葬式を施行します

【さくら葬祭の3つの強み】

今回、茶室でのインタビューとなりましがた、この茶室が象徴するように、私どもはさくら葬祭を「葬儀社」というよりも「ホスピタリティ産業」という位置付けで考えております。

その上で、私たちだけの強みが3つあります。

まず1つ目は「音楽」、そして2つ目は「法律」、そして3つ目は「自社施行」です。

音楽というのは、葬送儀礼の文化に生演奏を取り入れていこうという試みです。CDを流すだけではない、本物の音楽葬を提供し続けています。

法律についてですが、人が亡くなるとさまざまな法律上の手続きが発生します。大切な人を亡くし悲しみに暮れている時、法律のことまで気が回らない方がほとんどですし、何をどう手続きすればよいかわからず、不安だと思います。

私どもは社内に資格を持った弁護士、司法書士、そして行政書士が在籍しております。ですから、法的な手続きについても、ぜひご相談ください。役所の手続きを含めたプランもございます。

そして、自社施行こそが私たちの最大の強みです。

お葬式を施行するためには様々な付帯業者があります。お料理屋さん、お返しもの屋さん、そして花屋さん、また、人材といった業者もあります。

様々な人が関わるお葬式ですが、私どもはほぼアウトソースをすることなく、お葬式の8割強を自社で運営しております。

たとえば、映画「おくりびと」に代表されるような納棺師につきましても、納棺部という位置付けで内製化をしております。

ですので、ご不幸事があったとき、病院、自宅、または警察にお迎えに上がることもあります。

故人様にもカルテが存在します。亡くなった時の原因、どのように処置を受けてきたか、その時の温度・湿度、そして安置場所によってもその状況、環境によって、ご遺体の体の変化の度合いが変わってきます。

私どもでは、いくつもの症例、カルテを作ることによって、亡くなられた方のお体の保全を行いますが、これは故人の尊厳を守るという最低条件になります。

ここまできめ細かいサービスを提供できるのも、自社施行という強みがあるからです。

【起業の経緯とは】

私がこの業界に入ったきっかけは、大手互助会、そして家族葬を専門にする全国展開の葬儀社でした。

ただ、大手互助会というのは、決まったマニュアル、決まったことしかできなかったのです。それでも私は、5年ほど大手互助会にいながら、独自の音楽葬を創ってまいりました。

しかし、私はどうしても音楽葬を広めたいという強い想いから、自由な社風を持つさくら葬祭に転職をしました。

今は代表という立場ですけれども、その当時は所詮新人ですから、いきなり葬儀担当者として仕事をするのではなく、道具運びから始めました。

そこで、色々と気づいたことがありました。

この式場で、この条件で、この環境で、音楽葬を持ち込めるのか否か、そういったことを考えて下積みを3年間やらせていただきましたが、そこで私が確信したのは、どのような条件であっても音楽葬は執り行える、お客様に勧められるということでした。

そんなさなか、前代表から会社を引き継いでくれないかという話が持ち上がり、EBO(従業員買収)という手段を使って、現在、代表取締役に就任しています。

さくら葬祭の企業理念は、葬送儀礼の文化にイノベーションを起こすということ、そしてミッションは、すべてのお客様に特別なおもてなしを提供いたしますということです。

私たちのおもてなしは、茶の湯の心がベースになっています。

【株式会社さくら葬祭、そのビジョンとは?】

将来的には、しかも近い将来、人工知能を持ったロボットが、これまで人がおこなってきた仕事を代行してくると思います。仕事を奪われるかもしれないと危機感をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この業種に限らないことなのですけれども、機械には決して真似のできない「ホスピタリティ」というものが存在します。これは、人間だけ持つものだと思っています。

しかも、日本人が特に大切にしている部分だと思っています。

仕事によっては、ロボットが代行できる業務もあるでしょう。

ただ、この葬儀業というのは、ロボットが執り行うことはできません。ロボットには、おもてなしの心もホスピタリティもないからです。

ですから、中身の伴わない葬儀社、マニュアルに沿った機械的な業務しか行わない葬儀社は自然に淘汰されていくと思います。また、淘汰されないといけないと思います。

私たちさくら葬祭が追求し続けるのは、価値ある商品、価値あるホスピタリティをお客様に提供して、イノベーションを起こすということです。

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

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