さくら葬祭の取り組み
2022.09.08
以前、「お仕事番外編」として、さくら葬祭の株式投資についてお話ししました。代表の近藤は前職が証券マンでしたので、その時の経験から社員に株式投資を教えてくれています。
日々の取引の中で学べるのは、株の値動きだけではありません。私たちは株式投資を通して、何事にも柔軟に対応する力を身につけているのです。もちろんそれは、日々の仕事にも良い影響を与えてくれます。
本日は、私たちの株式投資における考え方と葬送儀礼への向き合い方についてお話ししたいと思います。
先週、カンザスシティ連銀主催の国際シンポジウム、通称ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言について、株式投資をしている方はご存知であろうと思います。
ジャクソンホール会議とは、これまでも何度か、各国の中央銀行総裁の発言によりドルが大きく下落するなど市場に影響を与えてきた会議です。
今回、パウエル議長の発言が想定以上にタカ派的であり、インフレ抑制への強い姿勢を示したことが、その日のチャートにも大きな影響を及ぼしました。
弊社でも数日間はロングポジションをとっていましたが、社長の指示によりショートポジションでヘッジを取りました。
パウエル議長の発言前には上昇していた株価指数も、23時(日本時間)の発言後は急落します。
社長の指示通りに動いていて、ほっとしました。
株式投資は、マーケットが上昇すれば買い増し、下落すれば売りに転じるというのが基本です。自分自身の予想に固執することなく、相場を見て柔軟に動けるようにしておかなくてはなりません。
ビジネスでも株式投資でも、タイミングを逃さないことが何よりも大事です。この時は、タイミングが大事だということをほんとうに実感しました。
「こうあるべき」という自分の根幹をなすものを持ち続けることは大切ですが、そこに凝り固まってしまってはいけません。
流れが早い今の時代は、臨機応変に、柔軟に、その場にふさわしい動きができることが求められます。それは株式投資だけでなく、私たちの仕事にもいえることです。
自分は株式投資など無縁だと考えている方が多いと思います。日本人は特にお金に関する話をタブー視しますし、「清貧」という言葉がもてはやされるように、お金儲けや利益を得ることは悪いことであるという風潮があります。
しかしそのような考え方のままでは、これからのグローバル社会を生き抜いていけません。
個人主義が発達しているアメリカでは、子供のうちから金融教育をすることは当然だと考えられていますし、イギリスでは公立学校の授業で金融教育が必修になっています。
遅ればせながら日本でも、2022年4月から高校の家庭科の授業で金融教育が始まりました。これからに期待したいところですね。
日本は先進国の中でも金融リテラシーが非常に低く、貯蓄は一生懸命するけれども資産を形成していこうという考え方があまりありません。
リーマンショックや新型コロナウイルスなどのような日本経済を直撃するような出来事が、今後も起こるでしょう。
そのときに貯蓄だけに頼って生きていくというのは、あまりにも心もとないです。
どのような危機が訪れても耐え抜く力を身につけ、豊かな暮らしをするために、金融リテラシーを身につけておくことはとても大切です。
株式投資における柔軟性は、そのまま私たち葬儀社の仕事にもつながります。
古来からの伝統文化を継承し、守っていくということはとても大切です。葬送儀礼においても、古くから受け継いできた伝統があります。時代が変わっても変わらない大切なものが、私たちの心の中にきっとあるはずです。
一方で、根本的な考え方やコンセプトはそのままに、時代に沿ってやり方やアプローチを変化させていくというのも大切です。
場当たり的に、適当に対応するのではなく、これまで守ってきた私たちの「軸」は失わないようにしながら、お客様と真摯に向き合っていくことが何よりも重要だと考えています。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。