さくら葬祭の取り組み

2024.08.19

異常な暑さについて

異常な暑さについて

近年、葬儀のスタイルは大きく変化しています。コロナ禍を経験し、家族葬を選ぶ方が増え、従来の形式にとらわれない、より自由なスタイルが求められるようになりました。

葬儀の形だけでなく、服装についても変化が現れています。

家族葬では、ノーネクタイ・ノージャケット、涼しい格好で参加してくださいとアナウンスすることもあります。

今回は、昨今の異常な暑さと服装の関係についてお話ししたいと思います。

 

【そもそも服装のマナーは何のため?】

「服装のマナー」という言葉は、聞けば誰でも知っている言葉です。しかし、なぜマナーを守らなければならないのか、その理由を深く考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

お葬式では黒色など暗い色の服装を選ぶことで、故人様を悼む気持ちを表します。それと同時に、その場にふさわしく、他の参列者にも不快感を与えないようなフォーマルな装いが求められます。

マナーは、同じ空間にいる人への気遣いといっても良いでしょう。

もちろん、お葬式は故人様を偲ぶ場ですから、服装にはある程度の決まりごとが存在します。しかし最も大切なのは「こうあるべき」という形ではなく、思いやりの心だと考えます。

葬儀の服装のマナーは、故人様への思い、周りの人への配慮を形にしたものだといえるのではないでしょうか。

 

【服装のマナーは時代と共に変化していくもの】

時代とともに社会状況や価値観は変化し、葬儀のあり方も多様化しています。それなら当然、葬儀に参列するときの服装のマナーも、変化していくものではないでしょうか?

マナーだけが先走りし、マナーを守ることが正義だと考える人もいますが、なぜ守らなければいけないのかが置いてけぼりになっているように思います。

マナーとは本来、思いやりの心です。相手を気遣い、不快な思いをさせないことが目的であるならば、暑い中で苦しい格好をすることに、どんな意味があるのでしょう。

昔から、夏の気温が40度を超えるようであれば、はたして暑い時期の喪服は今のような形態で文化として伝わってきたでしょうか。

猛暑を通り過ぎて酷暑といわれるようになったのは2022年、つい最近のことですから、葬儀のあり方も服装のマナーも転換期に来ているのかもしれません。

 

【異常な暑さには柔軟に変化・対応してくべき】

コロナと暑さが重なり、葬儀の形が大きく変化した今、服装も当然、時代に合わせて変わっていくべきでしょう。

葬儀を執り行う上で一番大事なのは、お客さまの安全です。

葬儀は、故人を偲ぶ大切な場ですが、同時に、多くの人が集まる場所でもあります。特に近年は、感染症の流行や熱中症などの健康問題が深刻化しており、お客さまが安心して参列できる環境を整えることが、私たち葬儀社の責務だと考えています。

「外に出ないでください」というアラートが出ている中、ネクタイやジャケットにこだわっている場合ではないでしょう。

施設によっては、節電の観点から、冷房も控えめなところもあります。

ですから、さくら葬祭では特別な理由がないかぎり、ノーネクタイ・ノージャケット、女性も涼しい格好を推奨しています。

マナーも大切ですが、お客さまの安全が大切ですし、私たちもさくら葬祭スタッフも安全のため、ネクタイやジャケットを着ない場合があります。その点についても、ご了承を得ております。

それは、自分達がまず涼しい格好で仕事をすることによって、お客さまも参列しやすくなるでしょう。「涼しい服装でもいいんだ」と思っていただければ何よりです。

私たちがノーネクタイ・ノージャケットで仕事をする場合があるのは、楽しているわけではなくて、暑い中で無理をすることは、命にかかわる重要なことだと考えているからです。

 

まとめ

近年、葬儀のスタイルは大きく変化しており、特にコロナ禍を経験したことで、家族葬を選ぶ人が増え、従来の形式にとらわれない自由なスタイルが求められるようになりました。

葬儀の服装マナーは、故人への敬意や遺族への配慮から生まれたものですが、時代とともに変化しています。特に近年は異常気象による猛暑が続き、参列者の健康面を考慮し、服装のマナーも柔軟に対応していく必要があると考えられます。

さくら葬祭では、お客様の安全を第一に考えています。マナーも大切ですが、お客様の安全を確保し、より良い葬儀を実現するために、柔軟な対応を行っていきます。

年々異常気象がつづきます。みなさまもどうぞ熱中症にお気をつけてお過ごしください。

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