終活と在宅医療
2020.12.26
前回「終活とは?今日から出来る!終活をはじめる前にやるべきこと」という記事をご紹介いたしました。
終活というキーワードが、2020年の状況下で、さらに多様化が進みました。そしてより一層何をするべきか、いつはじめるべきか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
さくら葬祭の代表近藤卓司は、自身の著書『わたしの葬式心得』で、終活の難しさ、またご家族との温度差について記述しています。
「内輪だけでいい」「できる範囲で」と生前伝えておいたとしても、それが「どの程度なのか」は、残されたご家族が判断しなくてはならず、実際は具体的に決めておかないと漠然としていて逆に家族が困ってしまうことがあるのです。
ですので、ぜひ終活は「何のために」もしくは「誰のために」かを今一度良く考えて見る必要があると思います。
※終活については様々な考え方があります。あくまでもひとつの参考例としてお考えください。また、より詳しい終活については専門家への相談や専門書籍等からの知識を推奨いたします。
終活の定義も様々ですが、「ご家族に迷惑をかけないで、人生を整えたい」等と思われる方もいらっしゃると思います。
ですが、終活をしている今をもう少し大切に過ごすのはどうでしょうか。
一体何のためにやるのか?それをもう一度立ち戻って考えてみましょう。
「終わる」事を考えるのではなく、今生きている「現在」をいかに充実したものにして、限りある時間をより濃厚で、楽しく、ワクワクした日々を過ごしたい。そんな考えの延長で捉えてみるのはどうでしょうか。
例えばご自身で、「あと何年生きたいか」と考えてみます。
・75歳まで生きる
・孫が成人するまで生きる
元気で充実した時間を過ごすために、今できる事から逆算して、終活に向けた準備を行う。
そうやって、ご自身の人生を前向きに捉え、そのために「今やるべきことはなにか」を考えることで、曖昧さを取り払うことが重要です。
人にはそれぞれ人生を生きてきた歴史があります。その歴史をご自身でひとつひとつ整理してみることで、今必要なもの、不必要なものがおぼろげにでも見えてくるはずです。
例えば、
・人間関係を整理する
・相続税などお金の問題
・葬儀費用はどうするのか?
・身の回りの趣味の品々の整理
大切にしていたモノがあれば、それを誰かに早めに譲ってそのモノの思い出も一緒に相手に伝えてみましょう。
それによって、相手はより一層大切にしてくれるはずです。
もし具体的なイメージがどうしても浮かばない場合。そんな場合は、信頼できる人に思いっきって一任してみるのも良いでしょう。
ご家族や信頼できる人に相談をして、細かいところも含めて、任せてみるのです。
予め「この人だったら信頼できる」と思える人に、ざっくりでも良いので希望を伝えておき、その方に一任することで、安心感を得ることも可能です。
ただし、その時にどうしてもひとつだけ、具体的にしておく必要があるものが、費用についてです。
費用だけはご自身である程度のイメージをつけておき、その方にお伝えすることが重要です。
お金についてのトラブルやご相談は大変多く、その点だけは、しっかりと決めておいたほうが良いでしょう。
終活については、細かくて難しいイメージがありますが、具体的なイメージが出来る方は、ぜひご自身で「あと何年生きたいか」等考えをめぐらせて、逆算しつつ具体的な身辺整理と葬儀についての希望を考えてみることをおすすめします。
何故ならば、残されたご家族やご友人の方は、葬儀後もずっと心の中で故人を偲ぶ時間が続くからです。
葬儀は、ご自身のために。そして残されたご家族やご友人の記憶のために。
そして、具体的なイメージが付かない方は、信頼出来る方に思い切って一任してみるのも良いでしょう。また、よくわからない事があれば、親身に相談に乗ってくれる葬儀社さんを訪れてみるのも良いと思います。
昨今はコンプライアンスも強化され、秘密事項は厳守されますし昔のような高圧的な物言いをする会社は大変少なくなってきました。人生の棚卸しをするような気分で気軽に問い合わせしてみると、プロの方の豊富なアドバイスが得られることでしょう。
さくら葬祭では、Zoom等でも面談を行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。ご相談いただいた方には、著書をプレゼントさせていただいております。お葬式について、一度真剣に考えてみる機会になれば幸いです。
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