終活と在宅医療
2016.04.07
最近はさまざまなメディアで「終活」や「在宅医療」が紹介されています。
本記事から数回に分けてさくら葬祭が考える真の「終活」と「在宅医療」を
実例を通して考えてみたいと思います。
2013年10月
葉山のお客様からのご相談でした。
ご主人が「長い闘病生活」との事でした。
「音楽とお花で明るく送ってあげたい」
「献花方式で」
「親しい仲間で送ってあげたい」
私は「ご自宅のリビング」での提案をさせていただきました。
通夜のお別れ会を2部構成にします。
1部はご親戚
2部は仲間の方々
ご近所様は?
「ご逝去の際には日にちを延ばします」
「3日~4日あけて献花していただきます」
「その間、ご主人にはゆっくりとお休みをいただいては?」
上記提案をさせていただきました。
それから9ヶ月・・・
ご主人はご逝去されました。
9ヶ月間の「終活」の中で様々なお話しをさせていただきました。
日常生活の中に「非日常の空間を」
カーテンをオープンにして葉山の山々の風景をそのままに。
「幕は貼りません」
「祭祀空間はご家族の気でつくります」
正面別間(つながっています)に奏者
お別れ会とは別に奥様、ご長女様にはお式の前々日に・・・
ヴァイオリンとシンセサイザーでのデュオ献奏をさせていただきました。
ご家族だけの時間です。
リクエスト曲に「会いたくて会いたくて」AKB48をいただきました。
「主人が好きでした」
そして通夜(お別れ会)当日です。
1部のご親戚様はクラシック曲中心
「故人へのレクイエム」
2部の仲間の方々はリクエスト曲中心
そして最後に「会いたくて会いたくて」AKB48
全員がスタンディングです。
手拍子をとり、「集まった皆様の心がひとつに」なりました。
翌日
ご家族だけで故人をお送りしました。
ご出棺前には三重奏(トリオ)で献奏。
火葬場は真鶴聖苑です。
海の好きだった故人とご家族の「最後の小旅行」です。
2時間かけてのご着棺です。
9ヶ月間の「終活」を通して私自身がご家族と
「心をひとつに」させていただきました。
この「終活」にはまだまだ続きがあったのです。
次回に続く。
代表取締役 近藤 卓司
葬儀についての資料を
ご送付いたします。