新サービス in Memory
2021.07.29
前回の「in Memory」ではプログラム(式次第)とシナリオ(台本)についてご紹介させていただきました。
式のコンセプトからプログラムができ、そこにストーリーを加えたものがシナリオとなります。
今回は、そのプログラムとシナリオがどう形になっていくのか、「いけばなに生涯を捧げた故人」というコンセプトのもとに行った偲ぶ会の施行事例を画像と共にお伝えさせていただきます。
音楽の生演奏と映像(メモリアルスクリーン)を組み合わせた偲ぶ会がどのような雰囲気になるか、よくおわかりいただけるでしょう。
注)プログラム(式次第)の一部を割愛させていただいております。
開式の30分前から開場、受付が開始されます。
受付はホテル形式です。お名前をお伺いして、お席をご案内いたします。
入り口にはお弟子さんによる献花が飾られています。いけばなに生涯を捧げられた故人様らしい会場づくりとなりました。
開場の様子です。
ピアノソロ演奏でご列席の皆さまをお迎えします。
曲目は「Fly me to the moon」でした。和やかなお別れ会の始まりを予感させる、とても優しい雰囲気の曲です。
全員がお席に着くとトリオ演奏になります。
今回は、フルート、バイオリン、ピアノの三重奏。トリオ演奏にしばし耳をお傾けいただきながら、司会開始となります。
開式から主催者挨拶に移ります。
最初に主催者であるご長女(3代目)からのご挨拶です。
挨拶の後、式壇左側のスライドにご注目いただきます。
スライドによる故人の作品紹介となります。これまで故人様が歩まれてきた道のりをスライドで振り返りながら、お一人お一人が故人様を静かに偲ぶ時間です。
スライドの間はトリオ演奏です。
曲目はラヴェルの代表曲でもある「亡き王女のためのパヴァーヌ」でした。故人様に相応しい、優雅で繊細な美しい曲です。
スライド上映の後、ご列席のみなさまで黙祷をお捧げいたします。
黙祷
故人様に曲をお捧げいたします。
お孫さま(4代目)とご友人による献奏です。
献奏後に、お別れの言葉となります。
お別れの言葉
お別れの言葉を音楽でお返しします。
曲目はバッハの「G線上のアリア」でした。
思い出のお写真がスライドで流れます。
「in Memory」の特徴でもある、メモリアルスクリーンです。
曲目は「バラ色の人生」。故人様が歩んでこられた軌跡をたどりながら、おひとりおひとりが思い出に浸る静かな時間が流れます。
メモリアルスクリーンのあと、5代目を期待されている曾孫さまのプロフィールを紹介します。
曾孫さまによる献奏です。
曾孫さま作曲のオリジナル曲を献奏されました。立派に演奏される姿を見て、故人様もきっと御喜びになっていることでしょう。
ご長男により陰膳がお供えされます。
陰膳(かげぜん)は、故人様が無事に浄土に辿り着くように、それまでの間お腹をすかせることのないようにという願いを込めて用意するものです。
ご列席の方々には、お食事が配膳されます。
今回は、故人様がお好きだったコースメニューが用意されました。
配膳されましたら、献杯となります。
お祝いの席では「乾杯」ですが、葬儀やお別れの会では「献杯」となります。献杯は乾杯とは違い、グラスを合わせることはありません。相手に敬意を表して杯を差し出します。
しばしの間お食事、懇談となります。
さて、お食事の間のM.C.はお孫様(4代目)にバトンタッチされます。
4代目によるM.C.は、
数名にスピーチをいただきます。
ご列席の方々によるスピーチ
お食事のメニューでデザートが配膳される頃、リクエスト曲を数曲演奏します。
お食事の終了をお知らせする演奏となります。
そして閉会を迎えます。
閉会の挨拶は、主催者(3代目)とお孫さま(4代目)です。
お孫さま(4代目)による挨拶
主催者(3代目)による挨拶
会場内には故人のテーマ曲がピアノソロ演奏によって流れます。
閉会の挨拶を終えると、トリオ演奏に切り替わります。
故人のテーマ曲がトリオ演奏される中での献花、ご退席となります。
献花のご案内
献花の様子
会場出口で主催者ご家族がお見送り
最後はご家族の献花
以上、偲ぶ会の施行事例を画像と共にお伝えさせていただきました。
注)プログラム(式次第)の一部を割愛させていただいております。
偲ぶ会はシナリオ(台本)に沿って進行されます。
プログラム(式次第)の中で、次に移行される時には、ピアノソロで故人のテーマ曲が演奏されていました。
それらにはすべて、ストーリーがあるのです。
ストーリーを加えることにより、偲ぶ会に命を吹き込むのです。
また、今回はお孫様による献奏もございました。さくら葬祭には自社内に音楽部を持ち、一流の演奏者が生演奏を行っていますが、このようにお身内やご友人の方が献奏をするというパターンもございます。その場にあった音楽の形をご提案できるのは、これまで培ってきたノウハウがあるからです。
次回の「in Memory」では故人のテーマ曲に関してお伝えさせていただきます。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。