新サービス in Memory
2021.07.21
葬儀には、一つとして同じものはありません。故人様の歩んでこられた道のり、これまで育んできた大事な人たちとの思い出。おひとりおひとり、全て違うものですから、故人様を偲ぶ形もひとつひとつ違うのです。
さくら葬祭では、通常のお葬式とは別に「in Memory~思い出の中」というお別れ会(偲ぶ会)も執り行っております。
たとえば、お葬式は身近な人だけで静かに行いたい、しかし、お仕事やこれまでのお付き合いの関係で、お別れする機会を設ける必要に迫られることもあるでしょう。
そんなときに、葬儀とは別にお別れ会を設けていただくと、さまざまな方にこれまでの感謝の気持ちをお伝えするとともに、ゆかりのあった方々と故人様の思い出に浸る機会を作ることができるのです。
そこで、3回に渡り、実例を交えながら「in Memory~思い出の中」について詳しくご紹介いたします。初回はコンセプト作りの大切さを説明いたしましょう。
さて、そもそも葬儀は誰のために行うものなのでしょうか?
ご家族のため?それとも、仕事でお世話になった人のため?
人が亡くなるとお坊さんを呼んでお通夜、告別式をするものだという世間の「常識」から考えますと、そんなこと考えたこともなかったという方が多いのではないでしょうか?
ここで改めて、誰のためにお葬式を行うのかを考えてみましょう。そうしますと、おのずと葬儀の「コンセプト」が決まってきます。
“だれのための葬儀かが決まってくれば、どんな葬儀でなければならないかも、自ずと決まってきます。このように決まってくる葬儀の形を私は葬儀のコンセプトと呼んでいます。
葬儀のコンセプトとは、葬儀を社会的な役割を果たす最後の場と位置付けたとき、あなたの葬儀はどうあるべきかという判断から生まれてくるものです。あなた自身のためでいいのか。あるいは遺族のためという部分を強く意識した方がいいのか。それとも会社や公的な組織のためなのか。この点をまずはっきりさせることによって、あなたにふさわしい葬儀のコンセプトが固まってくるのです。
お葬式を宗教儀式の一つと位置づけるだけでなく、故人様にふさわしいお見送りの形にするには、お葬式がどうあるべきか?という原点に立ち返ることが大切だということです。
今回、ご紹介させていただくのは、密葬で執り行われた葬儀を終えてから「偲ぶ会」を開催した事例です。
「いけばなに生涯を捧げた故人。ご縁のあった方々にお集まりいただき、故人を偲びながらその足跡を振り返るとともに、感謝、御礼の気持ちを捧げる」
というコンセプトのもとに執り行われました。
故人様は「苦しんでいる姿を人様にお見せしたくない」という美学をお持ちでした。
ですので、故人様の尊厳を守る意味で、葬儀は密葬、後日に偲ぶ会の開催となりました。
誰にでも歴史があります。仕事とで成し遂げたこと、家族との思い出、没頭した趣味。何気ない日常であっても、それらの一つ一つが大切なその人の足跡です。
その足跡を丁寧にたどっていくことによって、その人だけのストーリーが出来上がります。
“葬儀にとってストーリーが大切なのは、ストーリーが葬儀に命を吹き込み、遺族の心の中にあなたのお葬式が永遠に残っていくからです。
先に「葬儀に終わりはない」と書きました。告別式は中継点です。
その先には四九日、納骨、一周忌など、折に触れてあなたの思い出を遺族が語る場面が生まれてきます。その時に遺族の口にのぼり何度も繰り返し語られるような葬儀の場面。それを演出する基になるものこそ、葬儀のストーリーなのです。
故人様の歩んでこられた道のりは、一つのストーリーとなって次の世代に引き継がれることでしょう。
今回の偲ぶ会には、いけばなに生涯を捧げてこられた故人様のストーリーにのせ、主催者のご長女(3代目)をはじめとして、お孫さま(4代目)と5代目を期待されている曾孫さまという、故人様の思いを繋いでいく方々をご列席の皆さまにご紹介させていただく趣旨もありました。
偲ぶ会(お別れの会)、音楽葬にはプログラム(式次第)とシナリオ(台本)が存在します。
式のコンセプトが決まればプログラムが出来ます。
そこにストーリーを加えたものがシナリオとなります。
最初に決めたコンセプト、それに、故人様とゆかりのあった方々にお孫様、曾孫様をお披露目するという意味もありましたので、それに沿った形でのプログラムをご提案させていただきました。
次回の「in Memory」ではプログラム(式次第)に沿った偲ぶ会の様子を画像と共にお伝えさせていただきます。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。