新サービス in Memory
2021.08.20
前回の「in Memory」では、偲ぶ会の流れについて写真と共にご説明をいたしました。どのような流れで進んでいくのかが、イメージされやすくなったのではないでしょうか。
さて今回の「in Memory」は、故人様のテーマ曲についてお伝えいたします。
偲ぶ会(お別れの会)と音楽葬には、必ず故人様のテーマ曲があります。
リクエスト曲にすることもございますし、故人様が最もお好きであった曲、故人様のお人柄を表している曲など、さまざまな選び方があります。
ただ、曲の選び方には手順があります。
まず、式(会)のコンセプトとストーリーが決定し、それから故人様のテーマ曲を決めるようにしています。式のコンセプトからプログラムができていくことは前回の記事でお伝えした通りですが、全体の流れができてからでないと、その方に最もふさわしいテーマ曲を選ぶことができないからです。
テーマ曲は、式全体のイメージを左右するものですから、故人様のお人柄やこれまで歩んでこられた道のりを表現できるような素敵な曲を選ぶためにはシナリオが必要なのです。
今回の偲ぶ会のテーマ曲は「ケ・セラ・セラ」でした。
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
先のことなど
判らない 判らない
~ケ・セラ・セラより
1956年のアメリカ映画「知りすぎていた男」の主題歌だった曲です。
ゆかりのあった方々にお集まりいただき、その足跡をたどりながら故人様を偲ぶというコンセプトでしたので、今回は故人様がお好きだった曲をテーマ曲とさせていただきました。
故人様は、いけばなに生涯を捧げてこられた方です。お弟子さんへのご指導の中で、嬉しいこと、大変なこと、いろいろあったでしょう。そのような中でも常に明るさを忘れずに乗り切ってこられたのは、まさに「ケ・セラ・セラ」の歌詞のようなお気持ちを持ち続けておられたからではないでしょうか。
主催者(3代目)であるご長女は、
「母はいつもこの曲を口ずさんでいました」
「母の生き方そのものなのです」
とおっしゃっていました。
故人様を偲ぶことのできる、最適な選曲となったのではないかと思います。
この「ケ・セラ・セラ」の曲をプログラム(式次第)上の間奏曲とします。
そして、最後の献花時にはエンドレスでケ・セラ・セラを献奏しました。
以上のことをシナリオ(台本)に記載します。これで、ひとつのストーリーとなるのです。式(会)に命が吹き込まれる瞬間ともいえます。
今回選んだ「ケ・セラ・セラ」という曲は有名な今日ですから、CDもたくさん出ています。音楽を流すだけならCDでも十分なのですが、それではさくら葬祭が執り行う意味がありません。
さくら葬祭の「in Memory」は、コンセプト作りから生演奏までを自社で施行しております。一流の演奏家の生演奏ですから、偲ぶ会の雰囲気に合わせ、故人様のお人柄を表現できるような、その場の雰囲気に合わせた最適な演奏を提供できるのです。
故人様らしさを表現できる偲ぶ会にしたい。そして、ご縁のあった方々に感謝の気持ちを届けたい。故人様とご家族様、お集まりいただいたみなさまのお気持ちを一つにする温かみのあるお別れ会。このように、音楽(生演奏)には想いをカタチにする大きな力があるのです。
故人様がよく口ずさんでいた曲を流すことで、ご家族の皆様は静かに思い出に浸ることができたでしょう。
また、お集まりいただいた方々には、その軽やかなメロディーから、故人様の明るくしなやかな心持ちを察することができ、これまでの足跡に想いを馳せることができたのではないでしょうか。
ご家族はもちろんのこと、お集まりいただいた方々も、今後この曲を聞くと、偲ぶ会のことが思い出され、温かい気持ちになることでしょう。
このように、音楽が演奏されたその瞬間だけでなく、後々までも大切な人を思う気持ちを持ち続けることができる。これが音楽の力なのです。
今回お伝えしたかったのは、「コンセプトとストーリーが決定したら、テーマ曲を決める」ということでした。
音楽葬やお別れ会では、故人様がお好きだった曲、故人様を思い出せるような曲をリクエストいただくことがございます。
たくさんの曲の中からどの曲が最適なのか?それを決めるのは、コンセプトとストーリーなのです。
お葬式や偲ぶ会は、やり直しがききません。1回きりのことですので、ご家族に後悔が残らないよう、そしてお集まりいただいた皆様の心に響く生演奏をお届けできるよう、私たちは日々心を砕いております。
偲ぶ会ではどのような演奏ができるの?こんな曲もリクエストできる?など、疑問に思うことがございましたら、どのようなことでも結構です、ぜひお問い合わせください。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。