新サービス in Memory

2018.12.22

ジークフリート牧歌

ジークフリート牧歌

新緑の頃、4月に他社で直葬(火葬式)を終えた故人(お兄さま)のことで

妹さまご夫妻からお問い合わせがありました。

 

49日の納骨にあわせて、お別れの会を開催したい、とのことでした。

 

後日、会場となる狭山湖畔霊園で代表の近藤が対面相談に出向きました。

 

お話を聞くと、お葬式で後悔されたらしいのです。

 

突然のことで知っている葬儀社もなく、チラシを見て地元の葬儀社に決めたらしいのです。

 

お葬式当時のご要望は

 

・菩提寺がないので、宗教者を呼ばずにゆっくりとお別れがしたい

・密葬だが、故人(兄)らしいお葬式にしたい

 

故人(兄)らしい、とはどのようなことなのでしょうか。

 

故人のプロフィールをお聞きしました。

 

ピアノを小学生から始めて中学、高校時代はブラスバンド部に所属し、都大会などで何度も金賞を受賞している。

〇〇大学理学部生物学科卒業後、〇〇庁職員となる。

〇〇交響楽団で活動。

毎週金曜日の練習の後の飲み会を楽しみにしていた。

障害者のオーケストラに参加し、NHKに出演する。

車が大好きで免許の試験は満点、実技もストレートで合格したと自慢していた。

ホンダが好きで、ずっとホンダを乗り続けた。

 

故人の愛車も拝見させていただきました。

 

故人(兄)が生前に冗談で、死んだら「ジークフリート牧歌」の曲を流してくれと言っていたそうです。

 

お好きだった曲は

 

・『白鳥の湖』のナポリの踊り ラッパソロ部分

・『チャイコフスキー交響曲5番』4楽章最後のラッパソロ

 

これらのご要望がありながら、流れ作業的に直葬(火葬式)になってしまったということです。

 

おそらく、密葬で執り行うことが最優先になった結果だと思われます。

 

お別れの会を執り行うことにより、お葬式をやり直したいとのことです。

 

 

その後、数回のメールでのやり取り(打ち合わせ)を行ない、お別れの会当日を迎えます。

 

 

緑に囲まれた狭山の森礼拝堂

 

祭壇

 

ご愛用のトランペット

 

黙祷

 

お別れの言葉

 

三重奏による献奏

 

演奏風景

 

生演奏が奏でられる中での献花

 

 

お別れの会終了後には、主催者(妹さまご夫妻)からお言葉をいただきました。

 

「故人(兄)のお葬式を取り戻せることが出来ました」

 

「生演奏が心に届きました」

 

「故人(兄)と親しい方たちともきちんとお別れが出来ました」

 

「ありがとうございます」

 

今回のお別れの会でのポイントは

 

・密葬の定義とデメリットが明確でなかった

・お別れの会でお葬式をやり直すことが出来た

 

以上のことであると思います。

 

葬祭ディレクターの使命のひとつに、『お客さまには、最大限の利益を提供する』ということがあるのです。

 

 

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

ご葬儀のご相談は24時間365日

0120-81-4444