著書:わたしの葬式『心得手帳』
2016.03.07
今回は、お葬式の会場を決定する際のポイントをお伝えいたします。
葬儀会場の種類を知ることにより
「コンセプトに則ったお葬式」を執り行うことが出来ます。
葬儀会場の種類には
1 ご自宅・近隣集会場
2 公営式場
3 民間式場
以上があります。
それぞれの葬儀会場の特徴をあげてみましょう。
1 ご自宅・近隣集会場
故人とご家族が、最後のひと時をゆっくりと過ごすことができます。
式場の予約が不要で、火葬場のみの予約となるので、比較的ご希望される日程でお葬式を執り行うことができます。まがた、会場使用料が不要なのでコストを抑えることができます。
考慮しなければならない点としては
・部屋のスペース
・駐車場
・近隣への配慮
などです。
駐車場、近隣への配慮等で「見えない経費」が必要になることがあります。
見えない経費とは?
近隣の方々に駐車場スペースを借りる場合、 “御礼”などの配慮が必要になる場合があるということです。
また、お参りに来てくださる方々が、頻繁にいらっしゃることが予想されます。
“ありがたいこと”ではありますが、特に女性の方は接客などの気疲れと体調も考慮にいれる必要があります。
2 公営式場
各地域の公営式場は火葬場と併設されている式場が多く、設備も充実しています。
葬儀式場と火葬場が併設されている式場においては、霊柩自動車やマイクロバス等の車両が不要となり、移動の心配が不要になります。また、費用を抑えることができます。
考慮しなければならない点としては、以下のとおりです。
・日延べを余儀なくされる
公営式場は人気が高く、1週間から10日の日延べもめずらしくはありません。
故人のお体の状態を考慮にいれなければなりません。
参考までに弊社の葬儀プランに「公営式場限定プラン」があります。
⇒http://www.sougi-sakura.com/limited/index.html
このプランの特徴は上記の問題点を解決するプランとなっています。
・利用制限が多い
公営式場はご利用時間にかなりの制限があります。
具体的には、お通夜の時間と葬儀の時間が決まっている式場が多いということです。
また、火葬場と併設されている式場では“利用規約”に“初七日は式中”とあります。初七日を当日に執り行う(繰り上げ初七日法要)であれば、葬儀の中に組み込まなければなりません。菩提寺がある方は、「お寺に了承いただく必要があります」。
また、精進落とし(ご会食)は荼毘にふされている最中(火葬中)に行うか、収骨(お骨あげ)後にお店を予約して行わなければなりません。
たいていの場合、荼毘にふされている最中(火葬中)に休憩室で精進落とし(ご会食)を行う場合が多くなります。
・交通の便が悪い
火葬場と併設されている公営式場は特に、交通の便が悪い場合が多くなります。
公共の交通機関ではなく、お車またはタクシーのご利用が多くなります。
3 民間式場
民間式場(貸式場)は公営式場とは異なり、比較的ご希望される日程でお葬式を執り行うことができます。また、比較的交通の便が良い式場が多くなります。
考慮しなければならない点としては
・コストがかかる
民間の葬儀式場(貸し式場)は公営式場と比較して「便利な分、コストがかかります」。
ご利用する式場にもよりますが、式場使用料金が15万円から50万円くらいの式場が一般的です。駅から近く、駐車場が広い葬儀式場は使用料金も高くなります。
民間式場(貸式場)をご利用いただくケースとしては
・地域に公営式場がない
・日程優先で葬儀を執り行いたい
・ご参列、ご会葬者への便宜性を優先する
以上の場合が多くなります。
つまり、リーズナブル(式場使用料が安い)で交通の便が良く(駅から近い)、
駐車スペースが広い葬儀式場は存在しないということです。
お葬式のコンセプトに則って葬儀式場を決定されることをおすすめいたします。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。