著書:わたしの葬式『心得手帳』
2016.03.11
今回は、「お葬式の手伝い」の種類についてお伝えします。
「お葬式の手伝い」にはどのような種類があるのでしょうか。
・受付お手伝い
受付のお手伝いにはフロントでの受付、香典・会計係、引換所係があります。
各係の内容は次のようになります。
受付
香典を受け取り、会葬者芳名録(または記帳カード)への記帳案内をします。
お香典返しがある場合には、引換券(会葬者がお帰りの際に香典返しの品との交換
に使用する券)を渡し、帰りに香典返しの品を受け取るよう案内をします。
香典・会計
受付係から渡された香典を香典帳に記帳します。
終了後、喪家にお渡しします。
引換所
会葬者がお帰りの際に、引換券とお香典返しの品の交換をします。
葬儀社にお香典返しを依頼した際には、葬儀社が担当します。
・会場内案内係
社葬、合同葬などの葬儀スタイル(形式)の時には「来賓席」を設けます。
また、一般葬や大型葬儀の時にも「来賓席」を設けることがあります。
※「来賓席」とは簡単にいえば、「指定席」です。
特にお世話になった方(なっている方)、社会的に地位の高い方、特別な取引先の方などの席をあらかじめ確保するために設ける席です。
また、優先的に焼香(献花)をしていただくための席でもあります。
「お葬式のコンセプト」により「来賓席」の有無が決まります。
「来賓席」を設けるお葬式には「案内係」が必要になります。
葬儀社のスタッフでは「来賓の方のお顔がわからない」ので、葬家側のご協力が必要になります。
多くの場合、受付係が兼務します。
・会場外案内係
社葬、合同葬などの葬儀スタイル(形式)の時には、会場外案内係が必要になります。
また、一般葬や大型葬儀の時にも必要に応じて配置します。
場外各係の内容は次のようになります。
駅案内係
葬儀会場からの最寄りの駅に、プラカードを持って案内する係です。
「駅立ち」ともいわれます。
道案内係
葬儀会場までの道の途中、ポイントごとにプラカードを持って案内する係です。
電柱などに「案内看板」を設置する場合も多くあります。
但し、特に首都圏では「案内看板」が設置出来ないポイントが多くあります。
商店街や私道などの箇所には設置が出来ませんので注意が必要となります。
駐車場係
車でお越しいただく会葬者が多い場合には、駐車場係が必要となります。
また、葬儀式場によっては利用規約に、「必ず駐車場係を配置しなければならない」とある場合があります。
以上の会場外案内係は「お葬式のコンセプト」により、どなたにお手伝いを依頼するかが決まります。葬儀社に依頼することも可能です。
・配膳係
通夜振舞い、葬儀当日の精進落とし(会食)の際に、配膳やお飲み物の手配をする係です。
葬儀社にお料理を依頼した際には、葬儀社が担当します。
配膳係は、開式前の時間に会葬者にお茶を出したり、司式者(お坊さんなど)にお茶を出すお手伝いも兼ねます。
以上が「お葬式の手伝い」の種類になります。
葬儀スタイル(形式)により、必要なお手伝いの種類や人数は異なります。
また、お葬式の「手伝いの種類」のほかに、「お手伝いに関して知っておくべきこと」や「葬儀社スタッフの役割」に関しても知る必要があります。
これらのことは後述(次回以降の記事)いたします。
お葬式のスタイル(形式)にもよりますが、「故人を送る」のには、たくさんの方々のご協力が必要なのです。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。