著書:わたしの葬式『心得手帳』
2016.03.09
前回の記事では、葬儀の流れ(タイムスケジュール)についてお伝えしました。
今回は、いくつかの「タイムスケジュールにおける注意点」をお伝えします。
「注意点を知ってそれを守ること」により、
お葬式をスムーズに執り行うことができるようになります。
注意点1 関係先への訃報連絡はお打合せ終了後
この件に関しては、以前に記事にしてありますのでご参考にしてください。
⇒http://sougi-sakura.com/blog/knowledge/inform/
注意点2 遺族親族集合
通夜当日の集合時間はタイムスケジュールを守りましょう。
その理由は、ご自宅での葬儀以外は公営・民間を問わず、葬儀式場を利用します。
どの式場にも「利用規約」があるからです。
通常の「利用規約」は、通夜開式の1時間30分前からのご利用となっているようです。
※利用式場により異なります。
葬祭業者の設営開始時間は、通常15時からとなります。
※利用式場により異なります。
新幹線や飛行機をご利用される、遠方からお越しいただくご親戚の方々の時間調整は、非常に難しい場合があります。前もってタイムスケジュールのお話をしてください。
例えば、14時くらいの早い時間にお越しいただいても、「休憩室が利用出来ない」のです。
交通の便の良くない葬儀式場(周囲にお店もない)であると、時間調整が困難になります。
お越しいただいたご親戚に、「お気の毒な思い」をさせてしまうことになりかねないのです。
注意点3 お手伝い集合
遺族親族集合と同様に、お手伝いの方々の集合時間も、タイムスケジュールを守っていただくようにお願いをします。
通常のタイムスケジュールであると、開式の1時間前となります。
受付けのお手伝いをしていただく方の遅刻も要注意です。
お手伝いいただく方、「全員の情報共有」が必要となるからです。
集合の定刻に「受付けお手伝いの流れ、方法、ルール」などのミーティングを、施主、お手伝いいただく方、葬儀社の間でおこないます。
遅刻は厳禁なのです。
その逆に「早く来すぎる」のも要注意となります。
遺族親族集合と同様に、早い時間にお越しいただいても「休憩室が利用出来ない」のです。
また、葬祭業者とともに設営に参加をしたり、会場の確認・見学をしたりするために「かなり早い時間にご来館」されることは要注意です。
葬儀形式が「社葬」「合同葬儀」「大型葬儀」であれば、ご利用葬儀式場にもよりますが、タイムスケジュールも早めの設定となります。
また、このような葬儀形式の場合には、「当日ではなく、前もってのお打合せ」
をおこないます。
いずれにしても、タイムスケジュールを守らないことは「スムーズな進行」の妨げになってしまうのです。
失礼のないように、お手伝いいただく方には、「前もっての説明」が必要になります。
注意点4 精進落とし(会食)
精進落とし(会食)の前には挨拶、献杯があるケースが多くあります。
会場(待合室)である部屋にご移動された際には、「すみやかにお席に着く」ことが必要です。全員が揃わないと始められないのです。
注意点5 火葬場での解散
火葬場と併設されている葬儀式場で葬儀を執り行う場合、ご収骨をして解散になる場合が多くなります。
久しぶりに会うご親戚同士の話は尽きないことと思います。
火葬場はあらゆる場所で葬儀を執り行い、「最終的に集まる場所」となります。
霊柩自動車、マイクロバス、そして多くの人が行き来する場所です。
言わば、「公共の場」なのです。
すみやかな解散が必要になります。
以上が「タイムスケジュールにおける注意点」となります。
他の注意点に関しては後日の記事とさせていただきます。
注意点とは言っても「予定通りにいかないのがお葬式」だと思います。
さまざまな理由から「予定通りには絶対にいかない」、必ず「イレギュラー」があります。
ご安心ください。
そのための葬祭ディレクター(葬儀担当者)であり、葬祭スタッフです。その都度、丁重にご案内をさせていただきます。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。