著書:わたしの葬式『心得手帳』
2016.04.09
今回は「お葬式の受付方法」についてお伝えします。
また、後半では「受付のルール」についてもふれてみます。
先ずは記帳方法です。
ご会葬者が葬儀会場に入った時に、最初に行くところになります。
記帳方法には大きく分けて2通りあります。
1 御会葬者芳名録
2 御芳名カード
どちらの方式を採用するかはお葬式の規模によります。
会葬者が50名以下を想定したお葬式の場合は、1の御会葬者芳名録を採用することをおすすめします。
会葬者が50名を超えるお葬式の場合は、2の御芳名カードを採用することをおすすめします。
会社関係のご会葬が多い場合には、写真のように名刺を挟むことが出来るのでとてもスムーズに受付をすることが出来ます。
また、お香典金額を記入する箇所があるので、御香典帳も不要となります。
たいへんに便利な御芳名カードですが、なぜ小規模のお葬式には向かないのでしょうか?
御芳名カードの場合、記帳所はかなりのスペースと、案内係が必要になります。
家族葬用の葬儀式場はコンパクトな場合が多いので、受付スペースを広くとることが出来ないからなのです。
お葬式の規模、葬儀会場に合わせて記帳方法を選択します。
次に受付の手順です。
会葬者にご記帳いただき、お香典を受け取ったら、受付の後ろに位置する会計係にお香典袋を渡します。
会計係はお香典袋を開けて、お金(お香典)と袋を別々に分けて確認と集計をします。
よくある質問に「その場でお香典袋を開けて失礼ではないですか?」ということがあります。
開けても失礼にはなりません。
ただし、受付のフロントテーブルではなく、後方のテーブル(会計テーブル)でご会葬者の方を向かない(後ろ向き)ようにしてお香典袋を開けます。
家族葬などの小規模葬儀であれば会計係は設けずに、お香典袋を開けずに施主に引き渡す方法もあります。
このように、受付方法をお打ち合わせ時にあらかじめ決めておくことは重要です。
余談になりますが、実際のお葬式では「会計が合わない」ことの方が多いのです。
理由としては、お香典袋に記された金額と中身が異なることなどがあるからです。
例えば、1万円と5千円札を間違えて入れてしまう。
慌てていてお香典袋の中身が空であった、ということもあります。
そのようなイレギュラーなことは「お葬式にはつきもの」と心得ておくことが大切であると思います。
あらかじめ、想定される範囲のことは受付係と情報共有しておくことが大切です。
お香典返しが即日返しの場合には引換券が必要になります。
※お香典返しに関しては後述いたします
引換券は、ご会葬者がお帰りの時に、お返し品との交換をする際に必要な券です。
そこで、引換券を渡すルールをあらかじめ決めておく必要があります。
具体的にはお香典袋の表書きが
・連名の場合
・○○一同や○○会の場合
基本的にはお香典袋1枚に対して、引換券1枚と人数分の会葬礼状あるいは会葬御礼品なのですが、施主の考え方によります。
※会葬御礼品に関しては後述いたします
○○一同さま全員分、○○会さま全員分のお返しをしたい、とのご要望でしたら人数分の引換券をお渡しします。
ポイントはあらかじめルールを決めて受付係と情報共有しておくということです。
受付方法に関しては以上となります。
お香典返し、会葬御礼品については後日お伝えします。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。