納棺師が綴る『故人カルテ』
2015.10.21
大切な人と会う前に、何をしますか。
まずは、身支度を整えます。
女性も男性も。お子様もご年配の方も。
顔を洗い、髪を整え、襟を正し、女性はお化粧もするでしょう。
亡くなられた方も、家族や友人、そしてご先祖様・仏様・神様とお会いする前に身支度を整えます。私達は、そのお手伝いをいたします。
病院やホームでエンゼルメイクを施されている故人によくお会いします。
ただ、どの方も、亡くなられた時の状態のままメイクを施されています。
口ひげや鼻毛が伸びたまま、目やにがついたまま、口元に汚れがついたまま
ファンデーションを塗られ、口紅も塗られています。
もちろん寝癖がついたまま。
顔そりを済ませ、顔を洗い、しっかり保湿をしてから、お化粧をする。
当たり前のことだと思います。
残念なことに、エンゼルメイクではそれは一切されていません。
亡くなると乾燥に勝てない肌は、ファンデーションが粉をふき、汚れがより一層目立ちます。病院で綺麗に見えていても、時間が経つにつれて、ファンデーションの色味も合わなくなり、チークも口紅も不自然になります。
大切な方々にお会いするのに、そのままで良いのでしょうか?
「その人らしさ」を大切にした身支度のお手伝いは、メイク落とし、汚れ落としから始まります。
さくら葬祭の考えるラストメイクとは故人とご家族との最後の時を安心して過ごせるように最適な処置とお化粧を施すことです。
http://www.sougi-sakura.com/lastmake/index.html
葬儀についての資料を
ご送付いたします。