納棺師が綴る『故人カルテ』
2018.02.24
体内の適切な箇所に薬剤を注入することにより修復する技法をプロテーゼ法といいます。
窪んだこめかみ、眼窩(がんか:眼球の入っているくぼみ)、頬骨の付近など脱脂綿での修復が難しい箇所にて使用します。
とくに眼においては乾燥に弱く角膜の変化は死亡推定時刻の目安に使われるほど死後変化の最も表れやすい部位なのです。
乾燥が進みますと水分の蒸発により眼圧は下がり、眼球を包む眼窩脂肪やそれを支える筋肉が収縮し眼球が陥没します。
それにしたがって、まぶたが引っ張られ、目が開き、さらに乾燥が進むのです。
一度乾燥してしまうと外側より水分を補給しただけでは元には戻りません。
こんなデータがあります。
病院で亡くなられた方のうち、眼や口が開いたままだった方は7~8割、エンゼルケアで一度は閉じたものの、後日、眼が開いた方約3割、口が開いた方は約5割だったそうです。
長い闘病生活や晩年様々な要因で急に体重が減少してお顔がやせ細った方にさくら葬祭納棺部では必要であればプロテーゼ法を用いたお手当をいたします。
やつれたお顔でのお別れではなく見送られる故人様、見送るご家族様がほっと気持ちの和らげるお別れをしていただきたく、そんなお手伝いができたらと思うのです。
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