葬儀マナーの実際
2023.02.07
みなさんは、お葬式のマナーというと服装や持ち物、お焼香の仕方などのことを指すとお考えの方が多いと思います。たしかに、それもマナーのひとつです。
しかしその前に考えて欲しいことがあります。心置きなく故人様をお見送りするためには、参列する側も、そしてお迎えする側も、双方の心持ちが大切なのです。
今回は、さくら葬祭で大切にしているマナーについての考え方についてお話しします。
お葬式は突然やってくるものです。前々から準備をしている人はいませんので、知らせを聞いて急いで準備をされる方がほとんどでしょう。
しかし、お亡くなりになった当日にお通夜が行われるわけではありませんから、多少の時間はあるはずです。ですから、開式のギリギリ、もしくは遅れて到着するというのはいただけません。
よほどの事情がない限り、30分~1時間前には着きたいものです。
現在は、交通の便も良い斎場などでお通夜、告別式が行われることが多いですが、昔は自宅で行われていたため、必ずしも便利な場所ではありませんでした。むしろ、不便な場所が多かったでしょう。
昔の人は不便さに対する許容度もありました。しかし、今の人はそれが我慢できないのです。
開式ギリギリになってくる方は、服装すら整えてこない方もいらっしゃいます。そのような方が、これからお通夜、お葬式が始まるという寸前に、スタッフに「どこで着替えたら良いか」などと質問をされますと、スタッフがその方のために時間を割かなくてはなりません。
スタッフが一部の参列者様に時間を取られるようなことがあれば、それは喪主様にとってもご迷惑になることだと考えます。
参列者をお迎えする側にも心構えが必要です。
コロナ禍での対応もだいぶ緩和されてきており、火葬場の予約も以前と比べて随分とスムーズにとれるようになってきました。
限られた人だけでお見送りをしなければならなかった状況も徐々に元通りになっていくでしょう。
コロナ禍以前のような状態に今すぐ戻ることはできないとしても、少しずつ変化への心構えが必要です。
たとえば、これからはお通夜でのお料理である通夜振る舞いもお出しできるようになってくると思います。その時に、人数の確定ができていないと混乱を招いてしまう可能性があります。
急に人数が増えてしまうと、お料理が足りずにお出しすることができなくなってしまいます。それは大変ですよね。そんなときに、葬儀社スタッフに対して「お料理はまだなのか?」と聞かれましても、こちらとしても困ってしまいます。
ですので、参列される方への心遣いとして、多少の余裕を持って人数を設定しておくといことも大切です。
中には遠方からいらっしゃる方もおり、時間をかけてここまできてくださっているのでお腹を空かせている場合もあります。そのような参列者の方にもきちんとお食事をご提供できるかできないか、ここはとても大切なポイントです。
代表の近藤から、ここは10,000円、20,000円、削るところではありませんとお客様にアドバイスをさせていただくこともございます。悔いのないお葬式にするためにも、しっかり準備をしたいですよね。
お葬式のプランを選ぶ際にも、ご納得いただけるよう丁寧に説明をさせていただいております。
たとえばお棺を運ぶにも人手が必要です。親戚の方だけでは足りなければスタッフも準備いたします。
このプランですとスタッフは1人ですが大丈夫ですか?とお聞きします。そして多くの人は「いいです」とおっしゃるのですが、当日になって人が足りないということがあります。大丈夫だと思っていたけれど、実際はそうではなかったということは、実はよくあることなのです。
葬儀社さんが案内してくれるのではないか?というクレームをいただくこともありますが、プランによっては、スタッフの人数を用意できるだけのプランではない場合があるのです。
ですから、さくら葬祭では、お客様の真のご満足のためにできる限り時間をかけて丁寧に説明をいたします。
お葬式を小規模にすること自体は何ら問題はありません。ただ、どの部分の費用をカットしているのか、何ができて何ができないのかを十分に理解していただいた上で、参列者様をどのようにお迎えするのかということを検討することが大切です。
お葬式のマナーについてお話ししました。参列する側はできるだけ開式の前に、余裕を持って30分~1時間前には着きたいものです。遅れてきて身支度をするなど、スタッフの手をわずらわし、ひいては喪主様にご迷惑をかけるようなことがあってはならないと思います。
また、お迎えする側の心構えも必要です。参列予定の人数をしぼったためにお食事が足りなくなったり、最低限のスタッフのプランにしたせいで、当日人手が足りなくなたりすることのないように準備をしたいものです。
さくら葬祭では、忙しい中でもできる限り丁寧にプランの説明などをさせていただいております。
お葬式に関してご不明な点、不安な点があれば、どのような小さいことでもかまいません。何でもご相談ください。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。