葬儀マナーの実際
2015.10.04
これから季節は冬へと向かいます。
葬儀の参列にはコートがかかせなくなってきます。
「コートはいつ脱ぐのですか?」と聞かれることがあります。
マナー本を読むと葬儀会場に入る前に脱ぐとあります。
また、受付時に脱ぐともあります。
いったい、いつ脱ぐのが正しいのでしょうか?
仏教用語に【結界】という言葉があります。
「聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するために区域を限る」といった意味合いです。
この言葉を基準に考えると、葬儀会場に入る前がよいでしょう。
結界を超える手前にコートを脱ぎましょう。
なぜなら、そこから先は祭祀空間だからです。
ただ、この【結界】、つまり聖なる領域と俗なる領域が認識されるのには個人差があります。
遺影を見て、祭壇を見て、花々を見て、亡き人を見てなど、人によって違うのです。
だからといって、祭壇の前でコートを脱ぐわけにはいきません。
コートは葬儀会場に入る前に脱いで、自身の結界は心の中で感じていただくのがよいでしょう。
また、葬儀会場によっては寒い場合もあります。
そのような時は「自分の体優先」に考えられることをおすすめいたします。
ただし、お体の不自由な方やご高齢者の方に限ります。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。