葬儀マナーの実際
2016.04.23
インターネットで「葬儀会場での着替え」などで検索をすると
「遺族親族控室で着替えが出来る」
「遠方から来るのであれば葬儀会場で着替えるのが良い」
などと紹介されている記事が多いことに気づきます。
確かにその通りなのです。
しかし、本当に良いのでしょうか?
お葬式のスタイル(形式)や規模(会葬者の人数)にかかわらず、お亡くなりになられた方をお偲びするのがお葬式です。
お葬式は「非日常」です。
葬儀会場は「非日常空間」なのです。
葬儀会場の中と外には「結界」があります。
葬儀会場の門をくぐった時から、神聖なる非日常空間に足を踏み入れたと考えていただいてよいでしょう。
その神聖なる空間で、俗世間の塵のついた洋服を着替えても良いものでしょうか。
茶道では、茶の空間に入る時には必ず手水鉢で手を清めます。
それほど空間に対して高い意識を持っているのです。
故人が安置されている葬儀会場においても、そのような意識は大変大切なことだと
考えます。
「俗世間と神聖なる空間」
目には見えない結界を、ぜひ感じてください。
また、着替えるにあたっては、部屋の手配など家族の手を煩わせなければなりません。
そうでなくても家族は悲しみの中、想像以上の雑事に追われています。
故人を弔うことは、残された家族を思いやることでもあります。
そのようなことを思えば自ずと、「そこで着替える」などという発想は生まれてこないのではないでしょうか。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。