葬儀マナーの実際
2016.05.23
お葬式の「社会的役割」を考慮すると「様々な挨拶」があること、
お葬式の「社会的役割」を理解し、実行することは「故人の尊厳を守る」ことの一つになることを、お葬式の打ち合わせ11でお伝えしました。
⇒http://sougi-sakura.com/blog/knowledge/greeting/
今回は、「お葬式のあいさつ文例」の中から、お通夜のあいさつを紹介させていただきます。
※本記事では仏式の一例となります。
地域や宗派によって内容が異なることもあります。
お通夜のあいさつは
1 お通夜のお礼のあいさつ
お坊さん(導師)のお勤め終了後にいたします。
「喪主のあいさつ文例」となっていますが、実際のところは司会進行役が式進行の流れの中で話すケースが多くなっています。
また、大人数の弔問者がいらっしゃる場合は、お坊さん(導師)のお勤め前に「喪主あいさつ」をするケースもあります。
その理由としては
・翌日の葬儀に会葬出来ない方に対してのあいさつが出来ること。
・お通夜の進行において、親戚以外の弔問者は、焼香後に式場を退室して
通夜ぶるまいの席に案内されるケースが多い。
ということが挙げられます。
2 通夜ぶるまいの案内
1から引き続いてのあいさつとなります。
1同様に 「喪主のあいさつ文例」となっていますが、実際のところは司会進行役が式進行の流れの中で話すケースの方が多くなっています。
3 通夜ぶるまいの終わりのあいさつ
お通夜の進行において、親戚以外の弔問者が、焼香後に式場を退室して
通夜ぶるまいの席に案内される場合は、親戚の通夜ぶるまいはお坊さん(導師)のお勤め終了後になります。
弔問者の席と親戚の席が、別であれば「通夜ぶるまいの席の入替え」はありません。
しかし、入替えが必要な時には「区切り」としてのあいさつが必要になることが多々あります。
式場の利用時間に制限があるのも、考慮しなければなりません。
お通夜の「本義」を考えても、通夜ぶるまいは“故人と親しい方達”だけで
おこなうのが好ましいといえます。
また、故人は「賑やかであるのが好きだった」「宴会好き」などであれば、通夜ぶるまいでかしこまったあいさつはしない方が好ましいといえます。
参考までに
2と同様に 喪主のあいさつ文例ですが、実際のところは葬儀社スタッフが
「ご案内として」話すケースが多くなっています。
「お通夜のあいさつ」に関しては以上となります。
大切なことは「お葬式のコンセプト」により、
誰が、どのようにして、あいさつするかを「心づもり」しておくことです。
次回は、出棺時の「喪主あいさつ」に関してお伝えします。
くり返しになりますが、「お葬式のコンセプト」により、誰が、どのようにして、あいさつするかを「心づもり」しておくことは、「あらゆる場面においてのあいさつ」に共通していえることなのです。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。