葬儀マナーの実際
2016.05.24
「お葬式のコンセプト」により、誰が、どのようにして、あいさつするかを「心づもり」しておくことは、「あらゆる場面においてのあいさつ」に共通していえることをお伝えしています。
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前回の「お通夜のあいさつ」に続き、今回は出棺時の「喪主あいさつ」に関してお伝えします。
“出棺時”とありますが、「喪主あいさつ」のタイミングは3回あります。
1 開式前(導師入場前)
悲しみとは別に、人前で「あいさつ」をするということは、物凄く緊張するものです。
あいさつ」のタイミングを導師退席後や出棺前に設定すると、故人をお偲びする「葬送儀礼」のひと時を、緊張のあまりに集中できないことがあります。
式の最初に「あいさつ」をすることにより、「葬送儀礼」に集中することができます。
しかし、開式前であると、時間に遅れてご会葬いただく方には「お伝えできない」といったことがあります。
2 導師退席後
お坊さんのお勤めが終わり、退席された後の式次第は、「弔電拝読」が最もスタンダードです。
「弔電拝読」の後に「あいさつ」をすることにより、会葬者全員に「お伝えすること」ができます。
また、「最後のお花入れ・お別れ」に集中することができます。
3 出棺前
お葬式の流れでは、導師退席後、弔電拝読が終わると閉式、そして「最後のお花入れ・お別れ」、出棺となります。
「喪主のあいさつ」は「出棺前」にするのが最もスタンダードであるといわれています。
「出棺前」というのは、告別式の最後になります。
告別式の最後に「喪主のあいさつ」をするということの意味は
故人との決別の意、があるのです。
ひとつの「けじめ」にもなるのです。
本記事では、その意味に関しては割愛させていただきますが、
故人がご自宅を出られる時に
「茶碗を割る」
霊柩自動車が、葬儀式場から火葬場に向かう時に
「クラクションを鳴らす」
といった「風習」と同様の意味があるのです。
「葬儀・告別式の喪主あいさつ」に関しては以上となります。
お葬式の「コンセプト」により、誰が、どのようにして、どのタイミングで、
「あいさつ」をするか、心づもりされることは大切なことなのです。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。