音楽葬
2017.02.12
カルテットというと、たいていの方は「いつも四人で演奏しているもの」と思われることでしょう。
それは正解でもあり、不正解でもあります。
鍵盤楽器(シンセサイザー)を含む編成ですと、シンセサイザー単体でメロディーとハーモニーを奏でることができますので、四人で演奏しなくても音楽は成り立ちます。
それを利用して、編成を変化させながら演奏すると、とても良いものが出来上がります。
葬儀演奏は純粋に曲そのものを聴くコンサートとは違います。
その場の雰囲気や式の流れにふさわしい演奏をしなければなりません。
大人数で演奏することは確かに厚みや迫力がありますが、故人に想いを馳せる葬儀の場で、ずっとそればかりでは聴いていて疲れてしまいます。
心静かに悼む気持ちにもなれないかもしれません。
その場の雰囲気に合わせて、四人で演奏したり、三人で演奏したり。
曲によっては二人で演奏した方がよいこともあります。
ダイナミックな演奏の次は、シンプルにしんみりとお聴かせする。
曲同士が引き立て合い、想像以上の効果が生まれます。
曲が編成に合っていれば尚更です。
これはカルテットに限ったことではありません。
トリオ(三重奏)、クインテット(五重奏)、すべて同様です。
シンセサイザーを含まない弦楽四重奏などの場合はどうでしょう。
基本的には四人で音楽が完成しますが、トリオやデュオ(二重奏)でも十分映える曲があります。
そのような曲を時々差し挟むことによって、メリハリのあるより良い葬儀演奏となります。
葬儀についての資料を
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