音楽葬

2019.03.12

葬儀生演奏との出会い

葬儀生演奏との出会い

さくら葬祭代表の近藤です。

私が葬儀生演奏の魅力にとりつかれたのは16年前になります。

セレモニー分野でのトップシンセサイザー奏者との出会いでした。

大澤氏との出会い

 

私が某大手互助会の葬祭ディレクターだった頃です。

 

 

当時は葬儀に生演奏?

 

お寺様がいるのに。

 

開式前と最後のお別れ、出棺時にBGMとして使われる程度のものでした。

 

 

しかし、トップシンセサイザー奏者の奏でる音色

 

演奏はまさに、レクイエムでした。

 

故人の御霊の鎮魂だけではなく

 

ご遺族、ご会葬者の胸に響き渡り

 

葬送のひとときのはじまりを告げるすばらしい演奏でした。

 

 

10年の月日が流れ、私はさくら葬祭の代表取締役に就任しました。

 

当時のセレモニー分野でのトップシンセサイザー奏者(音楽事務所代表)である、

 

大澤けいこ氏を専務取締役音楽部長として迎え、自社音楽部を立ち上げました。

 

大澤氏は当時をふりかえります。

 

さくら葬祭音楽部の立ち上げ

 

音楽部長の大澤です。

 

現在のさくら葬祭音楽部所属の演奏者は

 

大変スキルの高い者たちばかりです

 

 

しかし私が音楽事務所を立ち上げた頃は

 

セレモニー奏者という概念が世の中に無く、

 

演奏を志す人々の間でもわかってもらうのに

 

一苦労でした。

 

 

その重要性も伝わりづらく、

 

マイナーな種類の演奏ジャンルとして受け取られ

 

シンセサイザー奏者ひとつとっても人を集めるのに

 

大変な状況でした。

 

仕事に穴をあけるわけにはいきませんので

 

いろいろな方法で奏者募集をしました。

 

折り込みチラシ、

 

音大就職課掲示板への貼り出し、

 

音大先輩や恩師へのお願い。

 

 

苦労をして集めた奏者も

 

バリバリ音大ピアノ科卒

 

というわけにもいかず・・・

 

レッスン内容を満足にクリアできない

 

まま仕方なく現場に出すありさまでした。

 

このような時、まだ葬儀社のディレクターだった

 

現さくら葬祭近藤社長と出会ったのです。

 

 

近藤ディレクターは私に様々なアイディア

 

や要望を提案され、二人で試行錯誤を

 

重ねながら音楽を取り入れた新しい式を

 

次々形にしていきました。

 

 

特にアンサンブルには力を入れました。

 

 

当時は有名人や音楽家の葬儀くらいでしか

 

見かけなかった三重奏、四重奏を近藤氏は積極的に取り入れていきました。

 

 

シンセ演奏だけで始めた音楽事務所ですので、

 

バイオリンなどの楽器奏者を確保するのが

 

これまた大変なことでした。

 

 

シンセ同様様々な手を尽くしましたが、

 

街で見かけた楽器を持っている人を

 

スカウトしたりもしました。

 

 

怪訝な顔をされて無視されることもありましたが、

 

大方は好意的でした。今でも続けている人もいます。

 

しかし近藤氏の目指すレベルは高く、

 

新人シンセ奏者、楽器奏者はとても

 

ついていけるものではありません。

 

 

現場でお叱りを受け、

 

奏者も私も身が縮む思いで過ごしたものでした。

 

 

そうした中で厳しいお叱りを受けながらも

 

一緒に仕事をすることで奏者も少しずつですが

 

力をつけてきました。

 

長い間には奏者の入れ替わりもあります。

 

当初からの者もいますが、

 

入れ替わるたびにレベルが高くなっていきました。

 

 

インターネットの普及で広く奏者を

 

募集することができるようになったこと、

 

セレモニー演奏者も立派な演奏ジャンル

 

として認識され抵抗がなくなったこと

 

などが要因です。

 

現在では一流音大出の希望者が

 

たくさん応募してきてうれしい限りです。

 

 

スキルの高い奏者がいて初めて目指す式も

 

できるので、その意味では長い年月かけて

 

ようやく準備が整ったというところです。

 

さくら葬祭音楽部は常に進化を続けています。

 

Books

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