音楽葬
2016.08.28
ロマン派の作曲家ロベルト・シューマンの遺作に「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」という曲があります。
この曲はヴァイオリニストであり指揮者・作曲家でもあるヨーゼフ・ヨアヒムに依頼され、作曲されたものです。
シューマン自身もまたヨアヒムが弾くベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聞いて感銘を受けたと言われています。
1853年9月下旬から10月初旬とわずか2週間程度で作曲されたと言われていますが
ヨアヒムはこのヴァイオリン協奏曲を演奏することなく封印してしまいます。
シューマンの妻クララは、シューマンがライン川に身を投じる(未遂)直前に書き上げていたピアノ曲「天使の主題による変奏曲」の主題と、協奏曲の第2楽章が酷似していたために「決して演奏してはならない」と言っていたそうです。
この曲が日の目を見るのは、作曲者の没後80年たってからのことです。
「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」は、シューマンが精神的に崩壊していく寸前の作品とも言うことが出来ます。
極限状態の中で作曲された「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」をシューマン自身は
「天使から教えてもらった曲だ」と語っていたと言われています。
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