音楽葬
2016.12.10
さくら葬祭では、社長である私と音楽部長が音楽葬の選曲にあたってきました。
しかし、長年この作業を続けているとどうしてもマンネリ化してしまいます。
奏者からも「自分たちで選曲したい」という要望が出たのを機に、選曲作業を若い感性に任せてみることにしました。
奏者自身が選曲すれば、曲を理解し、気持ちを込めて演奏することができる。
そんなことも期待しての決断です。
しかし、実際にはそう簡単にはいきません。
社長と部長が介入しなければ、故人にふさわしい選曲ができないことが次第にわかってきたのです。
奏者選曲のメリットは
デメリットは
音楽葬には「テーマ」と「ストーリー」が必要。
しかし、すべての曲にストーリーがあるというわけでありません。
たとえば、作曲者がその曲に込めた思いが「わかりやすく弾きやすい曲を書こう」ということもあるのです。
そこに、深い感情や思索などはありません。
演奏に心を込めるのではなく、セレモニー奏者が曲を理解したうえで、奏者自身の演奏技術を用いて、故人と会葬者に向けて献奏するのです。
最も重要なことは「曲を理解すること」なのです。
「心を込める」という曖昧な事をやろうとするよりも、その曲を理解し、何度も練習し演奏技術を向上していくべきだということです。
「心を込める」というのは更にその先、演奏技術が完璧になった後でのアレンジのようなものなのです。
つまりは「更にその先」を奏者に求めているということなのです。
デメリットがメリットを上回るため、奏者選曲は廃止にしました。
さくら葬祭音楽葬のゴールは「第七感に届く演奏」です。
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