音楽葬

2016.09.24

聖者の行進

聖者の行進

ディキシーランド・ジャズの代表曲でもあり、黒人霊歌でもある「聖者の行進」

 

大変元気がよく明るい曲ですが、実はこの曲、黒人の葬儀の際に演奏されていた曲なのです。

 

ニューオーリンズでは黒人が亡くなると、周りの者皆で墓地に埋葬に行きました。

 

埋葬に行く時は静かな曲を演奏しながら進み、埋葬する時は悲しみに満ちた曲を。

 

そして、埋葬が終わると、賑やかに明るく「聖者の行進」歌い、踊り、演奏しながらパレードして帰ってきます。

 

「聖者の行進」の歌詞は

 

おお 聖者が行進に行くとき

おお 主よ おれもその中に入りたい

 

というもの。

 

長い間、奴隷として辛い人生を送ってきた黒人にとって、死は聖者と共に主のもとにいけるという大きな喜びなのです。

 

そして、この曲を思い切り賑やかに歌い演奏することには、「残された者たちが後悔や寂しさに苦しまないようにする」という大きな力があります。

 

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