なずな日記

2017.12.15

初めまして

初めまして

初めまして。私、畦道なずな(あぜみちなずな)と申します。このたび、さくら葬祭様のご縁でブログ作成のお手伝いをさせていただくことになりました。つたない文章ですが、よろしくお付き合いください。

 

私は2年前の夏、突然主人を亡くしました。子供はおらず、二人きりで仲良く暮らしていました。ごく普通の暮らしぶりでしたが、いつも今が一番幸せだと思っていました。

 

しかし、主人が亡くなったその日を境に、まさしく地獄に突き落とされたような日々を過ごすことになりました。
大切な人が亡くなったその日から、嘆き悲しみながらも葬儀や役場の手続きで目まぐるしい日々であるのは、経験のある方なら誰でもわかることだと思います。
その後の静寂の日々は、楽しかった今までを思い出しては涙を流す…こんな時、子供がいれば、と悔やみもしました。もっとも、子供を抱えて死に別れるのも、また別の苦しみがあるかと思いますが。
不幸のあったときに本当の友だちがわかると言いますが、それは事実であると良いにつけ、悪いにつけ、思い知らされることもありました。

 

さくら葬祭は、今は亡き主人が親の葬儀のために選んだ葬儀社でした。インターネットで何社かを調べ、ここが一番いいと思ったようです。主人はあまり儀式的なものにはお金をかけない主義の人間だったので、一番安いところを選んだのかと思っていましたが、そうでもなさそうでした。安いだけの葬儀社なら他にいくらでもありました。おそらく、さくら葬祭のコンセプト、信条に何か共感するところがあったのでしょう。

 

はじめは私の父、次に主人の父がお世話になりましたが、まさかその次が主人だとは思ってもいませんでした。順番で行けば、次は夫婦それぞれの母のはずです。
それに、実は私は今から9年前に乳癌の宣告を受けていました。手術しましたが、取り切れませんでした。
当時は死を覚悟しました。私の方が先だと、二人とも思っていたのです。それなのに、今でも私は癌と共に生きています。
今から考えてみると、主人は先に逝くであろう私のわがままをすべて受け入れていたように思います。葬儀の後で主人を知る人から、主人は生前、
「うちの奥さんは、癌が取り切れなかったんだ。いつ死ぬかわからないんだよ。明日死んじゃうかもしれないんだ」
と言っていたと知らされ、ああすればよかった、こうすればよかったという後悔と、申し訳ない思いから、新たな悲しみの涙がこみ上げてくるのをこらえることができませんでした。

 

悲しみを癒やすには時薬しかないと言われます。しかし、何年も心の晴れない方も多いことと存じます。薬の手放せない方も多いと聞きます。私も何かにつけ、思い出すことが多々あります。
皆様とともに悲しみを分かち合い、亡くなった方への感謝の気持ちを共有できれば幸いです。

 

Books

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