なずな日記
2019.10.15
先に関東に上陸した台風15号も、「かつてないほどの勢力」と言っていましたが、今回の19号はそれを上回るものでした。
台風15号の教訓で、鉄道各社の判断で計画運休も行われ、スーパーも終日休み、あるいは時間を短縮して営業の所もあったようです。
だからでしょうか、大変な勢力の台風であったにもかかわらず、その割には被害が少なかったように感じています。
事故に巻き込まれるかも知れませんし、こういう日は、休んでしまった方が得策です。ずいぶん日本の会社も変わったと思いました。
昔、私が勤めていた頃、20年位前ですが、台風が来たくらいでは休ませてくれず、何時間もかけて会社に行ったものです。
でも、そんな思いをして会社に行っても、着いたのは午後3時頃。それから仕事をしたところでどうなるものでもありません。
会社には這ってでも行け…そういう不合理な精神主義から脱却して、効率と安全を考える社会になりつつあるのだと思いました。
今回は、私の場合、東日本大震災に遭った時の教訓が生かされました。東北の人たちほどではなかったものの、当時千葉に住んでいた私も多少不自由な思いをしたのです。何日か、ガス、水道、電気が使えませんでした。
すると、いかにこれらのことに頼って来たのか、身をもって知らされたものです。
飲み水がないので、スーパーに買いに行くと、水は売り切れです。家にあるペットボトルの水を使って凌ぐしかありません。
料理ができないので、お弁当を買いました。近所のスーパーは良心的で、こんな時だからでしょうか、お弁当を半額にしていました。
飲み水だけでなく、トイレを流すにも手を洗うにも、水は必要です。水道をひねるだけで水が手に入る生活は、そんなもののない昔の人が見たら、夢の様な生活だったでしょう。
トイレでは、つい習慣で水を流してしまい、水が亡くなってからは公民館のトイレを使わせてもらうことに。
このようなことを教訓に、普段からうちでは、ミネラルウォーター2リットル入りを6本と、ウェットティッシュ、携帯トイレを用意していました。
いつもならすぐに掃除してしまうお風呂も、今回は残り湯を捨てずに取って置きました。
食料は、こういうことがあるからという訳ではなく、私には安いと思うとつい買ってしまう癖があるので、缶詰やレトルト食品はいつもストックがあります。
さあ、台風どんと来い!
そう思っていましたが、いくら準備万端でも、台風は怖いですね。
雨音や風の音。外を窓からのぞいても、誰も歩いていません。車もいつもと比べて格段に少ない。
向かいのマンションの窓を見ると、普段より電気のついている部屋が多いように思いました。
皆、家で台風が通過するのを待っています。一軒家だとそうは行きませんが、マンションに住んでいる人は、家にいた方が安全なのでしょう。
東日本大震災のあった2011年3月11日には、おいちゃんはまだこの世にいました。
「おいちゃん、揺れてる!!こわいよ!!」
「おいちゃんも怖い!!」
二人で怖がっていましたが、二人いたから怖さも半分で済んだような気がします。
でも、今は一人…おいちゃんがいてくれれば。
夜が明けて、台風一過いい天気。
風がちょっと強いですが、昨日の雨がうそのようにきれいな青空が広がっています。
もう大丈夫…と思ったら、そうではなかった!
所によってはまだまだ地盤が緩んでいるとのこと。何事もなくても注意が必要です!
私は幸運にも無事に台風をやり過ごすことができました。
今回の台風では、大きな台風の割には被害が少なかったと私は感じましたが、それでも無傷と言う訳ではないでしょう。
深刻な被害を被った方もいらっしゃると思います。
末筆ながら、被災なされた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。