なずな日記

2019.10.24

スポーツの秋と、台風19号のこと

スポーツの秋と、台風19号のこと

私、畦道なずなは体育会系女子ですが、子供の頃は、体育が苦手でした。特に球技は、ボールが当たると痛いので、逃げ回るばかりでした。

 

先生もそれがわかっているので、遠目におぼつかない格好をしている生徒を見つけると、「またなずなか」と思ったようです。

 

中学生のとき、全校生徒で、秋の大運動会の練習をしていた時のことです。

何年生の時か忘れましたが、女子だけでフォークダンスの練習をしました。音楽に合わせてみんなでダンスを踊ります。そこへ体育の先生の怒鳴り声が。

「こら!!なずな!!動きがみんなと全然違うじゃないか!!」

えっと思って自分の振り付けと、みんなの振り付けを見ました。あっているはず…

「こら!何回言ったら判るんだ!」

そんな…どこが違うんだろう?

みんな私を見ながらクスクス笑います。

 

「あ、なずなじゃなかった。Mだった!M!何をやっているんだ!!」

ああ、私じゃなかった。良かった。その当時はそう思っただけでしたが、今考えると、全校生徒の前で、いわれのない罵声を浴びせかけられていたのです。二つ下の妹は、まだ中学に入っていなかったからよかったものの、もし妹がいたら妹も恥をかいたし、私も姉として示しが付かない所でした。

 

さて、ことほど左様に私は運動が苦手でした。しかし、スポーツテストで唯一断トツの成績を示した科目が一つだけありました。

 

踏み台昇降です。

 

踏み台を数分上り下りして、その後一定の時間が経ったら、脈拍を測ります。この成績だけが、なぜか素晴らしく良かったのです。

「かぞえ間違えたんだろう」

先生は、この成績を信用しませんでした。

 

時は流れ、大人になってからの運動は、子供の時のように強制ではなくなりました。

特に、フィットネスクラブでする運動は、優しいから好きです。「易しい」ではありません。「優しい」のです。

 

フィットネスクラブは、初めは一部のセレブが使うものという認識でしたが、次第に庶民も使うようになっていきました。中には、大きな浴室のあるフィットネスクラブもあります。「お風呂だけでも、いいじゃない?」

そう思って、存命だったおいちゃんと一緒に通うようになりました。

 

学校の体育の先生は、先生方の中でも威勢がよくて、怖い感じがしました。しかし、スポーツクラブのインストラクターは、たいへん優しく接してくれる上に、いい所を見つけてくれます。

 

「畦道さんは心肺機能が発達していますね。その上筋肉も程よくついていますよ」

「あら、私、体育は苦手なんです」

「いいえ、きっといい成績をあげられますよ」

 

そう言われると、何だかやる気が出てきます。何もできない私は、走ることくらいはできるだろうと、ランニングを始めました。でも、苦しくなったら、どうしたらいいのかしら?

「苦しくなったら歩けばいいんですよ」

学校の持久走では、全力で走らないと先生が怒ります。でもここでは、それでいいと言ってくれます。

走っては歩き、歩いては走りするうちに、ずっと走れるようになりました。

出来るようになると、今度は楽しくなります。

 

そんなこんなで私は、運動ダメダメ女子から、体育会系女子へと変わって行きました。マラソンも、サブフォー(4時間以内)を達成することができました。

しかし、できるのは走る事だけ。水泳や球技は今でもできません。

 

でも、好きなスポーツは一つあれば、十分楽しめる。そう思いませんか?気持ちのいい秋空の下、何かできることから始めてみませんか?

 

 

そして最後に。

台風19号は、大変な被害が予測されたので、全社休みにする会社や、計画的に運休する鉄道がかなりありました。そのおかげで、交通の混乱は確かに押さえられました。

しかし、その爪痕は尋常ではありませんでした。

 

先のブログで、「大きな台風の割には被害が少ない」など申し上げ、考えの浅かったことを恥じ入るばかりです。

被災された皆様には、一刻も早く、元通りの生活が送れますように、心よりお祈り申し上げます。

 

 

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