なずな日記
2019.11.25
経済的な事情や、なかなか気に入った墓地が見つからないなどの理由で、お墓が決まっていない家はたくさんあると思います。
畦道家のお墓は、夫であるおいちゃんの祖母が買いました。
「明るくて、きれいな墓地よね。いいわねえ、なずなさん、あんなお墓に入れるなんて」
お姉さん方は言っていましたが、う~ん、あんまりピンと来ない。
それよりも、畦道家にはもう一カ所、お墓があるのです。郷里のお墓です。
今のお墓はおいちゃんの祖父母の代に、建てたものです。
おいちゃんの祖母がカトリック信者になったので、今のお墓はカトリックですが、その前のお墓は神道のものでした。なので、簡単に墓じまいするのもためらわれたのでしょう。以前から納められているお骨はそのままになっています。
おいちゃんが生きているときは、旅行のついでと言っては何ですが、お参りすることもありました。今でも管理費だけは払っています。
しかし、おいちゃん亡き後、このお墓をどうするか、大変悩んでいます。
郷里のお墓をどうすべきか?こんな場合はきっと、親族会議でもするんだろうなあ、私ごときがどうやってみんなを招集するんだろう?おいちゃんがいてくれれば、おいちゃんのツルの一声で、どうにかなっただろうに。
以前、おいちゃんのお姉さん達にこのことを振ってみましたが、二人ともどうしていいかわからないようでした。当然ですよね。こんなこと、誰だってどうしていいかわかりません。
いえ、しかし、こうやって記事を書いているうちに、なんとなく考えがまとまってきました。
まず、お姉さんに頼むなり、はがきを書くなりして、「郷里のお墓をどうすべきか、悩んでいます」ということを親族に伝える。
その次に、みんなで集まって親族会議をする。その際は、こういう場合はどうすべきか、一般的な方法を調べておく。神道のお墓で、永代供養をお願いするか、あるいは新しいお墓にお納めし直すなど。費用のこともどれくらいかかるのか、調べることも大事。
今度お姉さんに会った時に、また相談してみようと思います。
もし、継承者がいなくなって、お墓の管理費を払わなくなったら、墓地管理者は官報に掲載の上、お墓に張り紙や立て札をして継承者を探すそうです。
それで一年経っても、何の連絡もなかったらそのお墓を無縁墓として、撤去するのです。
そう言えば、畦道家のお墓近くにも、そんな立札があったのを覚えています。
いざとなったら、それもやむを得ないと思いますが、それではご先祖様も居心地の悪い一年間を過ごすことでしょう。やはりきちんと手続きを踏まえるのが最善、と私は思います。
お墓がないのも困りますが、郷里のお墓問題も頭の痛いことです。
最近では墓じまいの業者さんもいらっしゃるようです。これは、多くの人が悩んでいる証拠でもありますね。
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