なずな日記

2020.01.13

お正月の遊び

お正月の遊び

おいちゃんが亡くなって初めての年末年始は、一人で過ごすのが嫌で、それなのに誰かと一緒にいるのも嫌で、年末ぎりぎりにインターネットでやっと見つけた「リゾートホテル」に泊まることにしました。田んぼの真ん中にポツンと建っている、白い大きなホテル…

次の年末年始には、もうちょっとリゾート感のある所に宿泊したいと、東北の温泉宿に泊まりました。

 

おいちゃんが亡くなってから、2、3年年末年始は旅先で過ごしましたが、

一人暮らしにも慣れて来ると、何も高いときに行くこともあるまいと、年末年始はもっぱら家で過ごすことにしました。

私の住んでいるのはマンションですが、どうやらほとんどの人がどこかに出かけているらしく、建物全体が、ひっそりしています。

こんな時に不心得者が泥棒に入ったら、何軒か被害に遭うのではないか…私がいるから安心ですよと、何だかいい事をしているような気もしました。

 

さて、私の子供の頃は、お正月と言えば羽根つきをしたり、凧をあげたりしたものですが、今どきはそんなことをしている子供は一人も見かけません。

 

羽根つきは、主に女の子が遊ぶものだったようです。色とりどりの羽を羽子板で突くと、クルクルと羽が回って落ちてきました。なかなか風情のあるものです。

 

凧あげは風に乗せるまでが大変で、公園をぐるぐる走りまわりました。いくら走っても全然上がらなくてがっかりすることもありましたが、うまく風に乗って空高く上がると、なんともいい気分になりました。あの凧たちはどこに行ってしまったのでしょう?

いつから羽根つきや凧あげを見かけなくなったのか。思えば、ずいぶん昔の遊びという気がします。

 

今、羽子板や凧はどこで売っているのでしょう?

縁起物の羽子板は、神社仏閣の近くで風物詩の様に売られているのかも知れません。凧は縁起物という訳でもないし、そう言った趣味を持っている人が通信販売で買うのかしら?

 

寂しいと思いますが、近ごろは凧を上げるような場所も少なくなり、また、羽根つきよりもゲームの方が好きな子供達が多くなっているのでしょう。

子どもは正直と言われますから、今の子には羽根つきや凧あげはあまり魅力のある遊びとも言えなくなったのかも知れません。

 

時代の変化に従って、習慣が変わって行くのは世の常というものです。こうしてなくなった遊びは多々あるものと思われますが、また、レトロな遊びとして復活することもあることでしょう。

 

お正月の遊びも、私の知らない所で進化しているのかも知れません。例えば年末年始バージョンのゲームがあったりして。私が知らないだけで。

 

新しい年になりました。

おめでとうの言えない方も、やっと微笑みの戻って来た方も、これからの一年が心安らかなものでありますように。

 

 

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