なずな日記

2020.01.24

なずなを食す

なずなを食す

うちのベランダにはいくつかの鉢植えやプランターがあります。プランターはともかく、鉢植えはもっとセンス良く飾りたいのですが、植え替えの季節を逸すると、一年待つことになってしまいます。やらなくちゃと思いながら、季節を逃してしまうのです。

今年こそセンスのいい植木鉢に植え替えたり、寄せ植えにしたりして、ベランダを飾りたいと思って、カレンダーに植え替え予定を書いておきました。これで大丈夫。のはず。

 

それはさておき、今は冬なので、プランターや植木鉢には、大して雑草も生えていないのですが、寒さに負けず、雪にも負けずに、はびこっている植物がありました。

そう、私の名前の植物、なずなです。

七草に食べた方もいらっしゃると思いますが、スーパーや、八百屋さんの「七草セット」を利用した方がほとんどだと思います。

でも、こんな所に生えているなずなもおいしいんですよ。

 

私はベランダに出てなずなを摘みました。雑草を抜く意味もありますので、根っこからすべて抜きます。なるべく土は払って、草全体をなるべくきれいな状態になるよう、引っこ抜きました。

ボウルに入れたそれを水道で洗い流し、根っこを取ります。根っこを取り終わったら、じゃぶじゃぶ何回か、水を替えて洗いました。

農薬は使っていないのですが、土が付いていると嫌なので、念入りに洗いました。

 

さあ、これで料理に使える!

 

七草のように、細かく刻んでおかゆに混ぜるのもいいのですが、もうその季節は終わり。ゆでて、そのままお浸しにするか、胡麻和え、酢味噌和えにするか、はたまた野菜炒めの具にするか。

酢味噌があったので酢味噌和えにしました。くせはありません。花の蜜が残るのか、後味が甘く感じます。

 

野草というのは、人によって食べる食べないがあるらしく、私の母は、山野草大好き人間なのに、なずなは食べませんでした。何を食べるかというと、フキやワラビが好きなようです。

 

私も母に似たのか、道端に食べられる野草が生えていると気になります。あんなところにノビルがある。炒めて食べるとおいしいんだよね。あれはつくし…めんつゆを薄めたのに入れて、火が通ったら卵でとじるといいんだよな~、なんて思いながら歩いています。

でも、なずな、私のことじゃなくて、別名ぺんぺん草のなずなは食べたことがありませんでした。食べられるとは知っていたのですが。

 

なずなを食べるようになったきっかけは、2、3年前にある人から、

「なずなはおいしいよ」

と聞いたことです。それから食べるようになったのです。

 

とは言っても、わざわざ取りに行くことはしません。

こうやって、プランターや鉢植えにはびこると、引っこ抜いて食べるのです。

どんなに引っこ抜いても次から次に生えてきます。野菜や花を、こんなふうに扱ったら、二度と生えて来ませんが、なずなは何回こんな仕打ちをしても、必ずまた、生えて来るのです。

 

栽培していると思えば、便利な野草です。元手もいらず、手入れもしなくても、すぐに生えてきます。

 

憎たらしいような、けなげなような。

 

この逞しさにちなんで、私の名前にしたのだから、けなげと言ってあげましょうかね。

 

 

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