お客様から「お葬式相談」の一報がありました。
- お客様
- 「父の容態が思わしくないのです」
「お葬式の事を考えなくてはならなくなってしまいました」
「はじめてのことで何をどうして良いかもわかりません」
- 相談員
- 「ご都合よろしければ『対面による事前相談』も承っていますが」
- お客様
- 「お願いします」
「土・日でしたら夫婦で話を聞けるのでいかがでしょうか」
- 相談員
- 「承知いたしました」
「お時間等は調整をさせていただき、後程ご連絡させていただいてよろしいでしょうか」
- お客様
- 「よろしくお願いします」
お客様はさくら葬祭のHPをすみずみまでご覧になられていました。
葬儀の流れ、葬儀費用等のことは理解をされていました。
お客様は「どのようなことに悩まれているのでしょうか」
弊社代表の近藤がお客様宅にお伺いしました。
ご相談にお伺いした時には、既にお客様サポートセンターから郵送させていただいた「お葬式に関する資料一式」をお持ちでした。
資料一式にも目を通されています。
また、インターネットや書籍で「他社との違い」も明確にご理解されています。
それだけではなく、「お葬式のマナー」等もよく勉強されていました。
お客様が悩まれていたことは「お葬式のスタイル」でした。
【相談内容】
相談者様はご長女です。
- 亡くなられた方は「無宗教」
- 本家は仏教(真宗大谷派)
- 喪主(長女)の嫁ぎ先は仏教(真言宗)
- 奥様(母親)と次女はクリスチャン
- 奥様(母親)は認知症が進み、次女宅で介護されている
- 近藤
- 「納骨先のご予定はいかがでしょうか」
- お客様
- 「父の故郷(福岡)に納骨する予定です」
- 近藤
- 「菩提寺のお墓でしょうか」
- お客様
- 「家は分家なので菩提寺ではありません」
「継承者(叔父)にお願いして、了承は得ています」
「しかし、檀家にはなれません」
- 近藤
- 「なぜ、檀家にはなれないのですか」
- お客様
- 「母はクリスチャンであること、私は嫁いでいることからです」
- 近藤
- 「福岡のお寺様に了承はいただけますか」
- お客様
- 「叔父が既に住職の了承はいただいています」
- 近藤
- 「お葬式の時に福岡のご住職には来ていただけるのでしょうか」
- お客様
- 「母と妹は仏式のお葬式は望んでいないのです」
「福岡の叔父にもその話はしています」
「最終的には私がすべてを決めてよいと言われています」
「どうしたものかと・・・考えています」
- 近藤
- 「もっとも『大切にしたいこと』はどのようなことですか」
- お客様
- 「全員が納得の行くお葬式です」
- 近藤
- 「お葬式の形式(スタイル)のことですね」
- お客様
- 「はい」
ご相談の途中に妹さま(次女)ともお話をして議論をかさねました。
【相談結果】
- お通夜を仏式(真宗大谷派)で※通夜葬儀
- 寺院に関してはさくら葬祭が紹介する(福岡のお寺には了承済)
- 法名は福岡のお寺から授かる
- 告別式を音楽葬でお見送り
- 曲目は賛美歌などのキリスト教系
- 他の曲はバロック音楽系
※通夜葬儀
お通夜に当たる日に、初七日も含めて執り行うお葬式です。
- お客様
- 「お葬式には様々な方法があるのですね」
「とってもスッキリしました」
- 近藤
- 「このような形式(スタイル)のお葬式を執り行うには周囲の理解と協力が必要不可欠になるのですが、お客様が周囲の方たちとのコミュニケーションを日頃からとられていたこと、周囲の方たちを大切にされていたことから私もこのような提案をすることが出来ました」
- お客様
- 「近藤さんが言われるように、『お葬式はすでに始まっている』のですね」
「また、『お葬式は年単位で考えるべき』であるということがよく理解することが出来ました」
「父との残された時間を精一杯過ごす勇気をいただきました」
相談から2週間後にお父さまは息を引き取りました。
お葬式の内容に関しては「天使の羽」でご紹介させていただいています。
⇒http://sougi-sakura.com/blog/ceremony/lily/
現在は「お葬式後」のご相談を承っています。
お客様はおっしゃっています。
「お葬式に終わりはないのですね」
故人とご家族のストーリーは永遠に続くのです。