事前相談
2016.10.04
平成28年十五夜(中秋の名月)
一本の「お葬式相談電話」から始まりました。
【ご相談の内容】
お客様
「お葬式は、はじめての経験なんです」
「母が入院していて危ない状況です」
「お葬式はしないで自宅から見送りたいのですが」
「菩提寺はありますが1日だけ読経をあげてほしい」
「姉妹2人と近親者のみで見送りたいのです」
「近親者には母のお友達も入ります」
「祭壇は飾りたくありません」
相談員
「お坊さんに1日だけ読経をあげていただくにあたり
『お葬式はしないで』とはどのようなことでしょうか?」
「菩提寺であれば、お寺の確認が必要ですね」
お客様
「お葬式の経験がなく、はじめてのことなので」
「何をどのようにしてよいのかわからないんです」
相談員
「よろしかったら、こちらからお伺いしますので
直接ご相談いただくのが良いのではないでしょうか」
お客様
「わざわざお越しいただいて
母の容体が回復したらむだ足ではないですか?」
相談員
「それは喜ばしいことですね」
「そのように願います」
お客様
「いろいろと葬儀社を調べて電話したんです」
「料金なども一番わかりやすいので電話したんです」
相談員
「実際に葬祭ディレクターと対面による相談をすることにより
『サービスの質』を見極めることができますよ」
「お葬式の費用やサービスはとても大切なことですが
『相性』は最も大切だと思いますので
是非とも対面による相談をおすすめいたします」
「相談されたからといって
弊社に依頼しなくてはならないということではありませんので」
お客様
「それでは今晩いかがでしょうか」
相談員
「かしこまりました」
「お時間等に関しては確認をして、連絡をさせていただきます」
弊社代表の近藤が相談に向かいます。
さくら葬祭では対面による事前相談は可能な限り代表者がいたします。
主な理由としては
・決裁権がある(責任がとれる)
・会社の“顔”であることにより「さくら葬祭のサービスの質」がお客様に伝わる
ということがあります。
【対面による事前相談をした内容】
お客様は、はじめてのことで「お葬式」について
・お葬式とは葬儀会場を借りて行うもの
・お葬式とは親戚全員と各関係に知らせて行うもの
との認識をもたれていました。
お葬式においての「祭壇」について
・白木祭壇であれ、花祭壇であれ「いかにも祭壇」という大きなもの
・花は「白」でなくてはならない
との認識をもたれていました。
以上のような認識から「お葬式はしないで」「祭壇は飾りたくない」とのご要望でした。
また、菩提寺に関しては「要望をあらかじめ伝えて確認が必要」であることを
アドバイスしました。
【対面による事前相談をした結果】
・長年住み慣れたご自宅から近親者のみでお見送りをする
・遠方のご親戚にはあらかじめ電話にて「お葬式の主旨」を伝えておく
・各関係者にはお葬式終了後にハガキでお知らせをする
・祭壇ではなく、アレンジメントタイプのお花を飾る
・お母さまの好きな色合い、種類のお花を加える
また、次のような要望もありました。
・お供えものはお母さまの好物にする
さくら葬祭のサービスの原点は「茶の湯の心」です。
母娘でよく、お茶会に出向かれていたそうです。
遺影に使用するお写真も「小間」の前でのものでした。
・菩提寺への確認をする
近藤が立ち合いのもとにその場で電話していただきました。
お寺さまは快く、承諾してくださいました。
また、姉妹とも、大のクラシック好きなのでお葬式の前夜には「レクイエム」としての献奏をお母さまに捧げる。
ご逝去の際の流れ、お見積りと資料を渡して1時間半ほどの「事前相談」は
終了となりました。
その日が明けるころ、お母さまは息をひきとりました。
そして、弊社に一報をいただきました。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。