お伝えしたい『葬儀の知識』
2023.03.09
お葬式はそうそう何度も経験することではありません。最近は身内だけで行う家族葬も増えていますので、参列したことがない人も多いのではないでしょうか?
まして、自分がお葬式の主催者になる経験はほとんどないでしょう。
そこで今回は、自分がお葬式を取り仕切る立場になったとき何をすべきなのか、みなさんがお持ちの疑問や質問にお答えします。
一般的には、お亡くなりになった翌日にお通夜、その翌日に告別式を行います。
しかし、お亡くなりになった時間や状況によってはその通りにできないこともあります。
まず、どのようなお葬式にしたいのかを決めましょう。
・一般葬:お通夜、告別式を2日間かけて行う。
・家族葬:家族、親戚など近しい人だけで行う。流れは一般葬と同じ。
・一日葬:告別式と火葬のみを行う。
・直葬:お通夜、告別式を行わず火葬のみを行う。
おおまかに、2日かけるのか、1日で完了するのか、その形式を考えます。それによって、参列していただく方へのご案内も違ってきます。
お葬式の形を決めたら、次に確認するのは火葬場のあきです。この日に告別式を行いたいと思っても、空きがなければ火葬ができません。
ですから、火葬場の空きを確認してからお葬式の日程を組んだ方が良いのです。火葬の日、時間帯が決まれば、告別式、お通夜の日程も決まります。
一般的なお葬式では僧侶に読経をしていただきますので、菩提寺の僧侶にも連絡が必要です。お葬式を行いたい日に予定が空いているか確認しましょう。
火葬場や僧侶の予定を確認するのと並行して、参列して欲しい親戚の予定も確認していきます。
近くに住んでいればすぐにでも駆けつけてもらえるかもしれませんが、遠方の場合には飛行機の予約などの都合から、日程を調整しなければならない場合があります。
「友引」の日に告別式を行うことは、縁起が良くないと考える人もいます。
今は気にしない人も増えてきていますが、年配の方の中には「友を引く」という言葉から嫌がる人もいるのです。
本来、六曜と仏事は関係ありませんので気にする必要はないのですが、中には友引が休業日となっている火葬場もあり、いまだに避けられる日でもあるのです。
もしどうしてもその日しかないという場合には、事情を話して理解を求めることが大切です。
ここまでお話ししてきたのは一般的な日程の決め方です。
お葬式は地域の風習と深い関わりがありますから、その地域によっては亡くなった当日にお通夜を行ったり、火葬をしてから告別式を行ったりと、一般的な方法とは違いがあることがあります。
さて、日程を決めるのと並行して、親戚や故人様と関わりのあった方々へ連絡しなくてはなりません。
親戚には、亡くなった時点ですぐに電話連絡を入れましょう。
勤め先や友人、知人などはお葬式の日程が決まってからの連絡で大丈夫です。そうすることで、連絡を1回で済ませることができます。
連絡する方法ですが、電話が最も早いです。友人、知人の場合、連絡先を知らない人もいると思いますが、まずは最も近しい人に連絡をして、そこから関係者に連絡してもらうという方法もありです。
ただし、葬儀会場などは電話で伝えるとわかりづらい場合がありますので、電話で連絡すると同時に、ファックスやメールで詳細を伝えると良いでしょう。
誰が喪主を務めるべきか、特に決まりはありません。一般的には配偶者、もしくは子が務めることが多いでしょう。
昔は長男が行うことが多かったですが、今は男女で決めるのではなく、年長者が務めることが増えてきています。
喪主になったら、まず葬儀社を決めましょう。お葬式のやり方などは葬儀社と相談して進めていきますので、どこにお願いするのかを決めるのが最初の仕事です。
それから、親戚や知人などへ訃報の連絡、自分の勤め先には忌引きの連絡をします。
お葬式の進行は葬儀社にお願いできますが、受付や会計、控え室でお茶を出すなど、お手伝いをお願いしなければならい場合が出てきます。
親戚や会社の人にお願いすることが多いですが、誰に何をお願いしたいのかを決めて、早めにお願いします。
・通夜の終わりまたは通夜振る舞いの時
・告別式
・精進落とし
主にこれらのタイミングで喪主の挨拶をします。地域の風習によっても変わりますので、タイミングは葬儀社とも相談しましょう。
挨拶をしなくてはならないとなると緊張すると思いますが、故人様への思い、そして参列していただいたことへの感謝の気持ちをお伝えすれば大丈夫です。例文もたくさんありますので、参考にしながら考えていきましょう。
受付は親族、もしくは会社の方などにお願いすると思いますが、お香典を受け取ったり記帳していただいたりと大変な仕事ですので、お礼として謝礼をお渡しするのがマナーです。
相場としては5,000円程度が目安になりますが、故人様との関係性や地域の風習によっても多少前後するでしょう。場合によっては現金ではなくお品物をお渡しするところもあります。
不祝儀袋、または白い封筒に「御礼」と表書きをしてお渡しします。
基本的には葬儀が終わったあとにお渡ししますが、当日時間がない場合には日を改め、相手の都合を聞いた上で翌日にしてもかまいません。
お葬式が終わったら、お世話になった方へ感謝の気持ちを伝えます。
・お手伝いしてくれた方
・僧侶
・故人様が特にお世話になっていた方、関わりの深い方
今回は、もし自分がお葬式を執り行う立場になったらどうすればよいか、お葬式の日程の決め方や連絡の方法などについてお伝えしました。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。