お伝えしたい『葬儀の知識』

2022.03.29

お葬式後にやること~葬儀だけでない喪主のやること

お葬式後にやること~葬儀だけでない喪主のやること

今回は、葬儀社のスタッフとしての経験から、お葬式が終わったあとにやること、急いでやらなくてはいけないことについてお伝えいたします。

お葬式もバタバタして大変だったところへ、お葬式が終わった後も喪主様やご家族の忙しさは続きます。

初めてのことで戸惑われることも多いと思いますが、どのようなことをやらなくてはいけないのかを知っておくだけでも、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

 

【お葬式が終わってからやらなくてはいけないこと】

お葬式が終わった後にやらなくてはいけないことはたくさんありますが、主にこのようなことを進めていかなくてはなりません。

 

■お香典のお返し

お葬式に参列してくださった方はもちろん、当日参列はできなかったけれど、後日自宅にいらしてくださったり、お悔やみの気持ちとともにお香典を送ってくださる方もいらっしゃいます。

その方へ返礼品をお送りしなくてはなりませんし、故人様が生前お世話になった方々へのご挨拶も必要でしょう。

 

■各種・サービス、名義変更などの手続き

故人様が生前加盟していた様々なサービスの解約手続きも、残されたご家族が行わなくてはなりません。

・インターネット等の会員サービスからの退会手続き
・ECサイトの会員登録の削除依頼
・同窓会や会報誌等の解約手続き
など、登録していたサービス等からの解約手続き等が必要になります。

無料の会員登録のみであれば少し後になっても大丈夫ですが、中には会費が発生しているサービスもあります。退会手続きをしないと料金が引き落としされることもありますので、できるだけ早く手続きをしたいところです。

 

■法的手続き

ご家族が行う手続き等でもっとも面倒なのが、法的な手続きでしょう。疲労が続いているところへ、普段馴染みのない書類の山で疲れてしまう方も多いです。

除籍謄本の手続き、税金の申請、相続の手続きなどやるべきことが山積しています。

 

■法要、納骨、四十九日の供養など

バタバタしているうちに、あっという間に四十九日がやってきます。ここまでくると、ようやく一息つけるでしょう。

 

■誰がこの作業をするのか

これらの作業を進めていくにあたりもっとも大切なことは、誰がこの作業を担当するのかという問題です。

お葬式が終わっても様々な手続きや申請が待ち構えていますので、効率よく作業を進めていきたいところですが、みんなで譲り合っていたらいつまでも進みません。

特に、故人様が突然お亡くなりになった場合や、明確な遺言がなかった場合などは何をどうすれば良いのか、判断がつかないことがあります。正式な遺言書がなくとも、せめて口頭で何か指示があったのならそれに従えば良いのですが、それすらもない場合には一から資料を探さないとなりません。

最近は核家族化が進み、二世代、三世代で同居している人は減っているでしょう。離れて住んでいると、故人様と直接話したり、コミュニケーションをとっていなかったりすることも多いと思います。

そんなときに万が一のことがあると、相続はどうするのか、友人・知人は誰に連絡をすればいいのかなどわからないことだらけになってしまいます。

しかし、誰かがやらなければいけないことです。ご家族の中で、喪主様が多忙であったり、年齢が高く細かな書類整理ができない場合には、どうしても子供達で分担して進めていかなくてはなりません。

お金に関わることや、家族にも話をしていなかったプライバシーに関わることもあるでしょう。単に書類の整理をすれば良いのではなく、細かな気遣いが必要になる作業が大量にあります。

ですから、できる限りお葬式が終わってからゆっくりと役割分担を決めて、喪主様だけに負担がかからないよう、また、細かな配慮ができる人が一緒に作業できるようにすることが大切です。

遺品整理だけでも大変ですので、一度に多くのことをやろうとせず、自分のペースでゆっくりと時間をかけて対応しましょう。

 

【お葬式が終わった後に急いでやるべきこと】

遺品の整理はゆっくりやっても良いのですが、役所に出す書類などは期限が決まっているものもあります。以下の書類提出等は決められた期限までに行わなくてはなりません。

 

■14日以内に提出

・年金の停止手続き:年金受給者死亡届→役所に出す死亡届とは別に年金事務所に出すもの
・介護保険資格喪失届:故人が65歳以上または40歳以上65祭未満で要介護認定を受けていた場合、介護被保険者証を返還
・住民票の抹消届:故人様が世帯主だった場合、世帯主変更届が必要
・国民健康保険の脱退手続き

 

■1ヶ月以内に行う

・雇用保険受給資格者証の返還:雇用保険を受給していた場合、ハローワークで手続き

 

■3ヶ月以内に行う

・相続放棄の申請:財産の放棄をする場合

 

■2年以内に行えば良いもの

・社会保険の埋葬料の請求:健康保険に加入していた場合、お葬式を行っていなくても請求可能
・国民健康保険の葬祭費の請求
・生命保険の手続き
・労災保険の葬祭料の手続き
・高額医療費の請求

 

■その他

・運転免許証の返納
・パスポートの失効
・各種サービスの解約
・遺品の整理
など。

他にも細々とやることはありますが、おおむね以上の手続きができていれば問題ないでしょう。

※またこの内容は変更になる場合があります。予めご了承ください。

【生前に準備できることもある】

お葬式だけでも大変なのに、その後の書類の整理などが加わると喪主様の負担はさらに大きくなります。ですから、あとに残される家族のために日頃から身の回りの整理をしておくことも大切な終活の一つでしょう。

また、ご両親などがご病気で話すのも辛いような状態になるずっと前に、お子さんからさりげなくどうしたいか等を話せる関係を構築することも大切です。

さくら葬祭ではそのようなご相談も対応出来るように、各種サービスを取り揃えておりますし、お葬式の時に喪主の方へ次は何をすればよいかなどもお伝えしております。

後悔のないように、故人をしっかりと見送っていただくことがさくら葬祭の願いです。

Books

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