お伝えしたい『葬儀の知識』

2022.01.05

知人の葬儀社体験02|担当者が入れ替わり立ち代わり

知人の葬儀社体験02|担当者が入れ替わり立ち代わり

先日の知人の体験でのお話を、もうひとつお伝えしたいと思います。

このようなことは、他にも体験された方がいらっしゃるかもしれません。

混乱を招く担当者の変更。初めてのことで分からないことだらけの不安なお葬式。そんな時に担当者が入れ替わり立ち替わりやってきて、それぞれが違うことを言ったらどうなるでしょう?

安心してお葬式と向き合えなくなってしまいますし、悲しみが癒えないままになってしまうこともあります。

 

【お葬式の準備で担当者が変わるのは普通?】

大手の葬儀社ですと、担当者が準備の段階で入れ替わる場合があります。

知人の経験したお葬式では、なんと担当者が5名も変わったそうです。そして案の定、ひとりひとりの言うことが違うため、かなり混乱したとのことでした。

さくら葬祭ではあまり少ないことですが、もし入れ替わる場合でも事前にしっかりと情報共有をして喪主様を不安にはさせません。

その時の状況にもよりますし、担当者が変わること自体は決して悪いことではないのですが、変わるのであれば細心の注意を払い、ご家族が不安にならないようにすべきでしょう。

さくら葬祭代表の近藤曰く、「知識がない人やもっと言えば、知ろうとしないが深く考えないで進めている人が多いのではと思う。」といいます。

例えば、以前、このようなことがありました。大手のお葬式、さくら葬祭の音楽葬チームが応援で、呼ばれてお葬式に行ったことがあるそうです。

せっかくの音楽葬なのに、奏者を一番後ろの壁に接するほどの位置で演奏しなければならないときがあったそうです。その葬儀社は数多くの会葬者を小さな式場にギチギチに入れてしまっていたこともあり、やはりお葬式の雰囲気はよくなかったといいます。

社長はその時、「このような式で誰が納得するのだろうか」と考えたそうです。

 

【お葬式とは誰のためか】

お葬式は故人様のためであることはもちろんです。しかし、それだけではありません。

近藤はよく言います。「お葬式は故人のためであり、ご家族のためである。葬儀社が主役になって、上からある枠組みに入れてしまうようなことをしてはならない。」と。

お葬式は、ご家族が悲しみを癒し、再び前を向いて生きていくために必要なものだからです。

そのために、葬儀社のスタッフが葬送儀礼の知識を万全にしておくことはもちろんです。その上で、ご家族に対して何ができるのか。どのようなお葬式にしたいのか、ご家族の気持ちに寄り添い、時に提案もすることで、ご家族の負担が格段に減ります。その分、ご家族が故人を失ったという悲しみを大切に心にしまうことが出来る。それがお葬式のあるべき姿ではないでしょうか。

私達スタッフはそんな近藤社長の正解だけ見ているので、何をやるべきかがわかりますが、もしかしたらそういった葬儀社の人の中には、正しい知識を教わることなく、それを知らないまま仕事を進めてしまっている人がいるのかもしれません。

そして、葬儀社自体が、葬儀の向上を目指していないせいかもしれない。そんな風にさえ思ってしまします。

【さくら葬祭が目指すお葬式とは】

先日、このような悲しいニュースがありました。

「公正取引委員会は2日、インターネット上で葬儀社を仲介するサイト「小さなお葬式」を運営する「ユニクエスト」(大阪市)を独禁法違反(不公正な取引方法)の疑いで審査していたと発表した。」

ティーバ等で小さなお葬式のCMで流していますけれども、この会社は葬儀社ではありません。

「ユニクエスト」は葬儀社との契約で、「特約加盟店制度」を設けていました。手数料を多く支払う代わりに同様のサイトを運営する他社との取引を禁止する契約でした。この制度は令和3年9月に廃止されましたが、独禁法違反が疑われる状況があったことは、悲しい限りです。

CMを打つ前にこのようなニュースが出るような仕組みを変えたほうがいいとも思います。

葬儀社などあまり身近な存在ではありませんから、このようなニュースを目にすれば葬儀社に対して疑心暗鬼になってしまうおそれがあります。

結果的に、そのようなネガティブな印象を葬儀社全体に持ってしまうぐらいなら、さくら葬祭に頼んでくださいとしか言えない状況は残念だ。そう社長は言います。

人1人がお亡くなりになり、その弔いの場に、責任持てないままに人が入れ替わるようでは、お客様が、「葬儀社なんてこんな程度のもの」と考えてもおかしくはありません。

正しいお葬式とは?お葬式の正解とはなにか?と問われたら多くの正解があると思うのです。

しかし今は、自分たちのできる範囲のお葬式しかしない。故人様やご家族と真摯に向き合うことのない、画一的なお葬式が多いかもしれません。

さくら葬祭はそのようなことがないよう、日々これからも努力をしてまいります。

私たちが目指しているのは、常々このブログでもお伝えしている通り、言葉にできない想いを汲み取りそれを形にしていく、グリーフケアとしてのお葬式です。

お葬式は人生の最終地点ではなく、残されたご家族が新たな人生の扉を開ける瞬間でもあります。さくら葬祭は自社施行にこだわり、きめ細やかなサービスで皆様の心に寄り添うお葬式を実施しております。

お葬式はやり直しが効かないからこそ、どこに頼むかが重要です。お葬式に関する疑問、不安、心配事などどのようなことでも結構です、気になることがあればいつでもご相談ください。

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

ご葬儀のご相談は24時間365日

0120-81-4444