想い出の世界お国めぐり

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はごろもホール(立川市)での音楽葬~

ご主人をなくされた奥様のお言葉・・・。

「献花は薔薇の花にしてください」

そして“100万本の薔薇”の曲をリクエストされました。

ご主人とはよく旅行に出かけられて、世界各国を周られていました。

世界各国を旅行された時の想い出の写真を、数十枚お預かりしました。

献花の際には、写真をスライドで流して(メモリアルスクリーン)、故人をお偲びいただきました。

「世界のお国めぐり」というテーマで

イギリス→オーストリア→アルゼンチン→ハンガリー

それぞれの国の曲を、トリオ演奏(三重奏)でメモリアルスクリーンに合わせて献奏です。


それぞれの国の曲は

愛の挨拶  エドワード・エルガー作曲

愛の挨拶」は行進曲「威風堂々」で有名な、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの作品です。

エルガーは、婚約者であり、ピアノの弟子であったアリスから「愛の恵み」という詩を贈られました。

そのお返しとして「愛の挨拶」を作曲して彼女にプレゼントしたということです。

エルガーより9歳年上で、身分の高いアリスとの結婚は、周囲の反対にあいましたが、アリスは、生涯エルガーの大きな支えとなり、エルガーが作品を生み出す力となりました。


美しく青きドナウ  ヨハン・シュトラウス2世作曲

『ワルツ王』ヨハン・シュトラウス2世が作曲した「美しき青きドナウ」は、ワルツの最高傑作として名高い曲です。

オーストリアの第2の国家ともいわれ、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートでは必ず演奏されます。ウィーン少年合唱団の歌唱でも、よく知られています。

オーストリアを流れるドナウ川の流れが、優雅なワルツのリズムに乗せて描かれています。


ラ・クンパルシータ  マトス・ロドリゲス作曲

今から130年ほど前、貿易で繁栄していた南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。

ヨーロッパからの移民や、黒人、現地のインディオたちが混じり合い、混沌としていた中から生まれたのがアルゼンチンタンゴです。

望郷の念や、内に秘められた思いが背景にあるアルゼンチンタンゴは、どこか物悲しい響きがします。

「ラ・クンパルシータ」は、マトス・ロドリゲスが作曲したアルゼンチンタンゴの名曲。

「クンパルシータ」は仮装行列のことを指します。

カーニバルに参加する仲間のために作曲されたといいます。


ハンガリー舞曲  ヨハネス・ブラームス作曲

ハンガリー舞曲は、ハンガリー各地のジプシーの音楽をもとにして、ブラームスが編曲したものです。

ブラームスは、音楽というものが文学や美術等、ストーリー性のあるものに依存するのを好まなかったといいます。

純粋に音楽そのものの美しさを求めていた彼は、ハンガリーを訪れた際、そこで出会ったジプシー音楽に強く惹かれたのです。

第5番は最も有名で、オーケストラでもよく演奏されます。

哀愁を帯びたメロディー、ジプシー音楽特有のリズム、速度の変化が特徴です。


花と映像、そして音楽で故人をお偲びいただきました。

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