さくら葬祭の取り組み
2016.07.01
弊社代表取締役近藤の著作「わたしの葬式心得」が出版されます。
自分の死後、残された家族に余計な負担をかけたくない――。
家族想いの人ほど、その気持ちは強いものです。
家族の負担を減らす手段として生前準備が必要不可欠であることは、
もはや常識といえます。
その一方で葬式そのものの準備までしている人は少なく、
家族想いの人ほど敬遠してしまう傾向があります。
葬儀費用だけ準備するから、あとは家族のやりやすいようにしてくれたらいい
――このような気遣いが、家族の負担軽減につながると思うからです。
しかし実際は、自分の葬式を全て家族に任せてしまうことで、
かえって家族の負担は増えてしまいます。
自分の死後、残された家族がまず最初にやらなければならないのは葬式の準備です。
葬儀業者の手配から、通夜や告別式の参列客の接待、お坊さんへのお布施まで、やらなければならないことは次から次へと押し寄せてきます。
大切な人を失った遺族は、動転した状態でこれらの雑務に追われることになり、結果的にほとんど全ての作業を葬儀業者に任せざるを得ない状況にあります。
また、冠婚葬祭のあり方は宗教や地域等によって様々ですから、葬儀業者の提示した葬式の形式が、ある人から見れば「非常識」に映ってしまうこともあります。
悲しみに耐え、大変な苦労をして葬式を出したにもかかわらず、それが引き金となって親族間に亀裂が生じてしまうことすらあるのです。
「わたしの葬式は、家族の好きなようにやってくれればいい」
――その台詞は、大切な家族を想うからこそ出てくる言葉です。
しかしそれは、家族に余計な負担をかけるだけの責任回避の言葉にもなってしまいかねません。
家族の負担を軽減するためには、自分の葬式は自分で準備しておかなければならないということです。
他でもない本人が、生前に「おくられ方」を具体的に定めておくことこそ、残される家族を支える唯一の手段なのです。
葬式の準備は、本人と家族の「想いのすれ違い」を浮かびあがらせるきっかけでもあります。
本書ではそのすれ違いを整理するとともに、生前に準備しておくべきことを具体的に解説していきます。
様々な葬儀形式の事例も数多く盛り込みながら、遺族と参列者がどのような気持ちで故人をおくるのかを示しました。
この本が「おくられる側」と「おくる側」のすれ違いを解消させるとともに、
家族の“それから”を想う人の一助となれば、望外の喜びです。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。