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故人のカルテ06 口が開く理由 その③

故人のカルテ

おくりびとの想い~

やすらかに眠っている姿にしてあげたい。どこか微笑んでいるような姿に。

 

2月22日は、「にゃん・にゃん・にゃん」の日だそうですね。

さくら葬祭のネコたちは、存分に撫でさせてくれるのでとても癒されます。

 

しばしば、ペットを飼っていらっしゃるご遺族に、「故人を触らせても良いでしょうか?」と聞かれます。

 

「ご家族そろって最後の時間をお過ごしください」とお伝えしています。

 

家族の一員なのですから、ペットもご一緒すべきだと思います。

入院中なかなか逢えなくて、やっとご自宅に帰られたのであればなおさらです。

 

亡くなった方にご自宅で休んでいただくということは、亡くなってから生じるお体の変化を見る事であり、ご家族が亡くなったという事を実感させられる事でもあります。

 

どの生き物も「死」から逃れることはできません。

本能として理解するものでしょう。

当然、慈しむ気持ちも持っているはずです。

大切な人の死を受け入れる過程も、人間と同じように必要だと思います。

 

前回、前々回と2回にわたって、死後変化の中で現われる、

「人間の体のつくりから、口が開いてしまう3つのパターン」をお話ししています。

 

今回は、最後の3つ目をお話しいたします。

 

その③ 口を開けたまま亡くなった

 

呼吸が楽になるよう気道確保のため、顎を突き上げていたのではないでしょうか。

 

天井を見上げてみてください。

 

今、口が開いていませんか。

もしくは、口元に力を入れている感じがわかりますか。

 

顎を引いて休んでいただきます。

亡くなられた方にとって一番楽な姿勢でもあります。

 

ただ、長期間、上を見上げるように過ごして、体が固まってしまっている場合があります。

 

亡くなってからの体の硬直は動きますが、生前からの硬直は動かすことができません。

背中が曲がっているのを直せないのと同じです。

 

ご家族の強い希望であれば、皮膚を引っ張ってでも唇を合わせますが、その方の体の構造上の限界もあります。

 

よりやすらかにお休みいただくためにも、体に無理をさせないのも大切です。

 

【故人のカルテ】 処置のポイント

 ・枕の高さを合わせて、顎を引くように寝かせる

・ふくよかな人は、うっ血が生じるので注意する

・死後硬直が融解するタイミングで今一度体位を調節する

・口を閉じることで失う表情もあることをしっかりと説明する

 

 

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