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故人を護る資格

さくら葬祭納棺部

 

7月4日、うれしいニュースがありました。

南極上空のオゾンホールが縮小傾向にあることが初確認されたそうです。

長年にわたる世界中の研究者・科学者・政府関係者の努力が結果として実りました。

壊れてしまったものを同じように戻すことは非常に困難です。

亡くなられた方のお身体のご処置も同じです。

変化が起きる前に対策を講じ、失われてゆくものを護る努力と推察力の向上を怠らないよう、毎日目を光らせて行動するのみです。

 

 

映画「おくりびと」の影響で、「納棺師」という仕事の存在が一般に認知されるようになりました。

 

「納棺師は何か資格が必要なんですか?」と聞かれることもあります。

 

「納棺師」としての公的な資格自体が存在しません。

 

納棺にまつわる宗教作法・地域的な風習、病歴とお身体の死後変化、お化粧の仕上がり、ご葬儀までの期間と環境、どれもその時、その人ごとに異なり、全国的な「基準」をもってはかることが困難なためです。

 

「私は納棺師です」と公言して行動すれば、すでに納棺師によるご納棺が執り行われたという状況です。

世のメイクアップアーティストと同様です。

故に、行う人間の実力の差が如実に現れます。

 

 

以前お話ししましたが、一昔前とは異なり、関東都市部では、ご葬儀当日を迎えるまでに1週間以上かかることも多々あります。

 

日延べと故人のお身体

⇒http://sougi-sakura.com/blog/makeup/hold-over/

 

そもそもドライアイスだけでは、死後変化に逆らうことはできません。

 

長期安置とドライアイスの幻

⇒http://sougi-sakura.com/blog/makeup/dry-ice/

 

保冷施設でお身体をご安置していても、死後変化を遅らせているだけであり、目に見えないところから順にゆっくりと進行しています。

 

ご処置やお化粧の施し方についても、今と一昔前では状況が異なります。

 

病院で受けた治療内容や死因が死後変化を左右することはもちろんですが、亡くなられた際の初期対応がその後の変化に大きく関与します。

 

例えば、病院やホームでのエンゼルケア(亡くなられてすぐ行われるご処置とメイク)は、日延べする場合において意味を成しません。むしろ、修復力のない肌を汚しており、痛めつけているだけです。

 

大切な人と会う前に

⇒http://sougi-sakura.com/blog/makeup/manor_003/

 

また、ご自宅でご火葬まで過ごし続ける場合は、ご処置の施し方で大きな変化が生じます。

 

故人のカルテ09 遺体損壊

⇒http://sougi-sakura.com/blog/makeup/damage/

 

グリーフケアの観点から考えると、「今をキレイに見せること」も大切です。

しかし「最後のお別れの瞬間までキレイであること」も求められます。

 

普段女性が1日に数回お化粧直しをするように、変化に合わせた処置とメイクが必要です。

単にお化粧を一度施すだけでは成立しません。

 

 

私は、多くの納棺師のようにメイクの専門学校を出ておりません。

 

国立大学の大学院で、「組織学」「細胞学」「比較解剖学」「細菌学」「生理学」「遺伝学」「生態学」等、勉強しておりました。

デスクに戻れる時は、法医学を中心とした医学書を読みながら、死亡診断書と故人の現状の解析を行い、気温や湿度を記録して、環境要因からの死後変化の推察力を上げる努力を続けています。

 

他の納棺師より、人間の身体の構造や死後変化を理解しているつもりです。

 

様々なケースにおいて、故人がお身体の変化で表すメッセージをどれだけ受け取れるか、その経験と技術は、「資格」でははかることができないと思います。

 

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