お伝えしたい『葬儀の知識』
2015.11.02
仏式葬儀の時に祭壇を荘厳(お飾り)する道具として
・三具足
・四華花(しかばな)
・樒(しきみ)
・六灯
・春日灯篭
・蓮花
・鈴(りん)
・前机(まえづくえ)
正式には上記のものがあげられます。
本尊は葬具ではありません。
本来は僧侶が持参するか、寺から都度借用するか、
あるいは仏壇の本尊を用いました。
しかし今では仏式で葬儀が行われる場合
本尊を葬祭業者が用意しておくことが多くなっているのは
残念な事実です。(葬儀概論より引用)
今回は四華花(しかばな)に関して、記事にいたします。
お釈迦様の最後の説法は”沙羅双樹”のもとで行われたと言われています。
最後の説法の後、お釈迦様は涅槃(ねはん:悟りの境地)へ入られました。
お釈迦様が亡くなったとき、沙羅双樹が悲しみ白変してお釈迦様を覆ったという故事にちなんで「故人が涅槃に入った事を表す」
近親者が「悲しみを表す」と言われています。
本来は白い紙の横に細かく切れ目を入れて細い棒、あるいは竹串に螺旋状に巻きつけた葬具の一種です。
今では葬祭業者が用意することがほとんどで
金・銀の四華花も見られますが由来から考えると
「白」がふさわしいと思います。
日本古来の風習にご遺体を埋葬した後、四隅に御幣(ごへい)をたてていました。
お棺の四隅に4本たてたことから四華と呼ばれる説もあります。
【葬送儀礼】の文化は常に変化しています。
お送りするご家族の想い・・・潜在的なご要望をカタチにするのに果たして我々葬祭業者が用意する本尊、四華花は本当に必要なのでしょうか?
お花の祭壇に白い花。
故人様に送る「花言葉」をもったお花。
本来の「四華花」の意味合いをなしているように思います。
葬儀についての資料を
ご送付いたします。